「リリック」の意味と使い方・由来や例文

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リリックとは音楽に分野でよく使われる言葉で、英単語ではlyricと表記します。

リリックは叙情詩や歌詞という意味で、
作り手の感情を表した詩ととらえて良いと思います。

また、リリックの由来は、
古来リラ(lyre)という楽器による伴奏から来ていると言われていますが、
現代では伴奏などの曲の表現というよりは、
歌詞や言葉、あるいは読むものへと変化してきています。

「リリック」の意味

[名詞] 1、叙情的
2、流行歌などの歌詞
[形容動詞] 1、叙情的なさま
2、リリックな歌詞

リリック=叙情的
叙という漢字は(述べる)や(思いを伝える)という意味を持つ字で、
情という漢字は(心の動き)や(感情)を意味する字です。

それに(的)という接尾語が付く事で、
心の動きや感情を述べたり伝えたりする性質を持つもの、
または、その様な性質に関わるものといった意味になります。

作者の心情や伝えたい事などを詩にのせ表現することがリリックと呼ばれています。

「リリック」の使い方

現代の日本ではリリック=歌詞ととらえられている事が多いです。

会話の中で歌詞という言葉をリリックに置き換えて使う事が多いと思います。

例えば「彼女の新曲のリリックが心に響いた」は、
「彼女の新曲の歌詞が心に響いた」と同じ意味を持ちます。

年配世代の方々がリリックという表現を使う事はまれだと思いますが、
若年層(特にヒップホップを好むファン層)ではこのリリックという言葉を違和感なく使っています。

「リリックとポエムの違い」

詩と言えばポエムを思い浮かべる人もいると思います。

リリックもポエムも同じ詩なのか?という疑問がわいてきますが、
リリックは叙情詩でポエムは詩そのもの全体をさす言葉です。

なので、ポエムの中の一つのカテゴリーにリリックがあるということなのです。

ちなみに詩には大きく分けて3つあります。

一つ目は叙情詩で作者の気持ちを表したものでリリックです。

二つ目は叙事詩で、歴史上の出来事を描いた韻文の事で、エピックとも言われます。

三つめは劇詩で、韻文で書かれた戯曲のことをこう呼んでいましたが、
現代では韻文と散文が混合したものや、詩的な戯曲も劇詩と呼んでいます。

「リリックは時代によって変化」

その昔、叙情詩という表現方法をリリックと言いましたが、
時は流れ現代ではアーティストが発表する、心情豊かな作品や心の叫びを詩に書いたもの、
あるいはヒップホップなどで表現される詩の事を総じてリリックというくくりになっています。

単に「あの新人アーティストの詩最高だよね」というよりは、
「あの新人アーティストのリリック最高だよね」と言った方が、
よりお洒落に聞こえるかもしません。

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