「噴飯」と「憤懣」の違い・意味と使い方・使い分け

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噴飯は、「面白さに吹き出してしまうこと」です。

「噴飯もの」というように使われていることが多く、おかしいことや面白かったことに対して「あの話は噴飯ものだ」といいます。

憤懣は「腹立たしいこと」です。

憤りを感じている、いら立っているときに使われます。

「憤懣やるかたない」でどうしようもないほどに腹立たしいことに使われています。

噴飯

先ほどの記述通り、面白おかしいさまのことを指します。

思わず食べている途中の口の中の飯を噴いてしまうほど面白い、という意味です。

「メガネをなくしたと思ったら頭にかけていた。

あの話は噴飯ものだ。」

というように使われています。

ただ面白いだけでなく、おかしくて呆れてしまうようなニュアンスが含まれます。

バカにしているという意味はありません。

憤懣

憤懣は大変腹立たしいことです。

憤怒、憤りと言い換えることもできます。

いらいらしてどうしようもないことを「憤懣やるかたない」といいます。

怒りのやり場がないというニュアンスです。

誰も悪くないけれど腹立たしく思ってしまうとき、まさに「憤懣やるかたない」と言えるでしょう。

苛立ちの矛先を向ける相手がいない場合、もだえ悩む。

そういう意味です。

噴飯の「噴」と憤懣の「墳」

噴飯につかわれている「噴」はふきだす、はきだすなどの意味があります。

ですから噴飯は腹立たしいことではなく、読んで字のごとく飯を噴きだすという意味になるのです。

怒りでご飯を吐き出してまき散らす人はあまりいませんよね。

一方憤懣に使われている「墳」は憤怒、憤りなどにも使われている、「いかりを感じる」という意味です。

大変憤りもだえる様子のことが字にそのまま表れているということになります。

間違えないように

意味は全く正反対のようにも思えますが、なぜか間違われやすいこの二つ。

似た漢字が入っていて、使われ方も少し似ているので間違われてしまうのでしょう。

使い方を間違えている人も多く見られます。

しかし字を見て理解すれば間違えることはもうないですね。

他にも間違われやすい意味の言葉はたくさんありますが、漢字をしっかり理解すればその間違いも減らすことができるでしょう。

漢字の意味を知っているのに、その漢字の入った単語の意味を間違えてしまうなんて噴飯ものですよね。

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