「現象」と「事象」の違い・意味と使い方・使い分け

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現象は「現実に起きる出来事、人間の目で確認できる状況のこと」。

現実に起きている何らかの出来事に関して、全般的に現象という言葉を使います。

事象は「特定の条件下で起きる出来事のこと」。

実際に起きる出来事の全般を指すのではなくて、条件ごとに細かく分けて、それぞれの出来事として捉える際に使う言葉と言えるのです。

「現象」の意味

現象は人間にとって観察することができる、現実において起きている出来事のこと。

人為的、自然発生的の別を問わず、目の前で起きていることに関しては全般的に現象という言葉を使うことができるのです。

だから、人間が観察することができる出来事はほぼ全てが現象という言葉を使うことができ、現象はいろいろな機会で使用することができると言えるのです。

「事象」の意味

事象とは、特定の条件下において発生した出来事のこと。

それぞれの条件ごとにそれぞれの事象が存在するということになります。

だから、条件を変えて発生した事象はそれぞれの条件ごとの事象という呼び方をするわけです。

現象は全てをひとまとめにできますけど、事象はそれぞれごとに分けて考える必要があるので、そこが注意です。

「現象」と「事象」用法や用例

「夏になると梅雨、台風、雷雨など、気象にまつわるいろいろな現象が起きるな。

夏は暑いだけじゃなくて、そういったところでも特徴がある季節だと言えるんだよな。」

「理科の実験のときには、特定の環境を用意して、そのうえでどんな事象が起きるか?ということを確かめることになる。

特定の環境を無理やり用意しているから、現実で同じことが起きる可能性は低いと言えるな。」

現象の方が一般的に使う言葉と言える

現象と事象という言葉は日常の中での使用頻度に明らかな差があります。

現実に起きる全ての出来事に使うことができるのが現象なので、現実という言葉は使用機会がかなり多くあるでしょう。

事象に関しては特定の条件に絞った際に使う言葉なので、相対的に使用機会は少なくなると言え、日常では使うことがあまりない言葉であると言えるでしょう。

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