配慮は「人や物事に関して思いやりの気持ちを持つこと、人の気持ちを考えて行動すること」対象となるのは人が多いですけど、物事になるケースもあります。
考慮は「深く考えること」。
何かしらの決定をするとき、行動に移すときに事前にきちんと考えを巡らせて、しっかりと熟慮をすることです。
時間をかけて考えること全般を指しています。
「配慮」の意味
配慮とは、人や物事のことをきちんと考えること、思いやりをもつことです。
配慮をするというときには、人が対象になることが多く、その対象の人物のために行動するという意味合いがあります。
つまり、その人物のために多少なりとも自分が犠牲になる、負担をするということになるので、そこは考慮という言葉との違いになります。
「考慮」の意味
考慮とは、あらかじめ深く考えることであり、安易に決定したり、行動に移したりしないという意味の言葉です。
何かの事柄について深く考えるようなことをすれば、それは考慮している状態と言えます。
配慮のように、人について考えるということはあるものの、人以外の部分に関して考えを巡らせる機会というのも十分に多いと言えるでしょう。
「配慮」と「考慮」の用法や用例
「駅のホームというのは、目の不自由な人に配慮して点字の部分を作って注意を促してるんだ。
金銭的な負担はあるけど、思いやりの気持ちがあるということだね。」
「大学受験の受験校を決めるときには、偏差値などの難易度の部分のみならず、日程が重なっていないか?という部分も考慮していかないといけない。
だから、最終結論を出すまでにはかなり時間がかかりそう。」
配慮と考慮は対象が何か?に違いが大きい
配慮は人や物事に対して思いやりの気持ちをもつことで、考慮は特定の何かに対して深く考えることです。
深く考えた結果、思いやりの行動をとるとも言えるので、考慮の中に配慮という言葉が存在しているとも言えるでしょう。
ただ、配慮は人に対して使うことが多いですが、考慮は人に対して使う機会は限定される傾向にあるので、そこが大き違いになるのです。