遠回りは「通常の道筋ではない道のりを何らかの理由で通る行為のこと」。
何かしらの目的で、最短経路など通常の道筋を通らないで、より距離が長くなる、時間がかかる道筋を通ることです。
迂回は「回り道をすること」。
単純に最短経路ではない、距離が長くて時間がかかる道筋を通ることを意味していますから、目的などは関係ないのです。
「遠回り」の意味
遠回りとは、何らかの目的があって通常通る道筋ではなく、より距離が長い、時間を要する道筋を通ることです。
何らかの理由があって、そういう行動をとるので、何も理由がなく、気分であえて違う道を通るようなときには使用しないということが言えます。
そういった道を通ることをしないといけない必要性があったときに使うということです。
「迂回」の意味
迂回とは、特に理由は必要なく、通常通るべき最短経路ではない道筋を通るときに使う言葉です。
理由は特に必要ないので、初めて来た土地勘がないようなところで、自分でも知らないうちに最短経路ではなく、距離が長くて時間がかかってしまう道筋を選んでしまったようなときには、結果的に迂回をしていたということになるのでしょう。
「遠回り」と「迂回」の用法や用例
「いつも通っている道が工事で通行止めになっている。
仕方ないから遠回りして家に帰るか。
この工事は一体いつまで続くのだろうか?」
「なんとなく今日はいつも通っている道ではなく、迂回して違う道を通って帰ろう。
それにしても道を変えるだけで、同じ街なのに景色が全然違って見えるな。
そこが不思議なところなんだよな。」
遠回りと迂回は行為自体は同じ
遠回りも迂回も通常通るべき道筋を通らないで、距離が長くて時間のかかる道筋を通るという行為それ自体は同じです。
しかし、目的や理由があるか?どうかという点において違いがあり、何らかの目的や理由があれば遠回り、そういったものがないときには迂回という言葉をそれぞれ使っていくと適切な表現ができていると評価できます。