「質屋」は、質物(しちもつ)を担保として質入れ主に金銭を貸し付けることを業とする者です。
「七つ屋」は、「七」と「質」の音が相通じることから「質屋」を表します。
「質屋」「七つ屋」は、英語では「pawnshop」で表されます。
☆「質」の歴史
古くは大宝律令に「質」の規定があります。
当時の質物は不動産が多く、寺院などが質屋の役目をはたしていました。
鎌倉時代には、専業の質屋が現れ、「庫倉」「土倉」「土蔵」と呼ばれました。
「質屋」の名前は、江戸時代から使われるようになりました。
「質屋」の意味
「質屋」は、質物(しちもつ)を担保として質入れ主に金銭を貸し付けることを業とする者です。
また、その店です。
江戸時代の重要な庶民の金融機関です。
中世には「土倉」と呼びました。
「質店」ともいいます。
質屋営業法(1950年)により、流質期限などを定めています。
期限内に債務の履行が無ければ、質店は質物の所有権を得て任意に売却できます。
開業には所轄の公安委員会の許可が必要です。
利息は最高制限を受けます。
「七つ屋」の意味
「七」と「質」の音が相通じることから、「七つ屋」は「質屋」を表します。
☆pawnshop
名詞です。
「質屋」という意味です。
同義語は「pawnbroker」「loan office」です。
☆指事
「六書」の一つです。
「六書」は、字形の構成や用法に関する 6種の原則です。
事柄や数など抽象的な概念を象徴的に記号化して字形とする方法です。
「一」「二」「上」「下」などです。
質と七の漢字
「質」
字義は「もの」「なかみ・内容」「たち・もちまえ」「まこと・真心」「本来の姿」「ただす」「抵当」です。
解字では、「?+貝」で構成されます。
「?・きん」の部分は「割り符」を表します。
これにより「金銭に相当する財貨」を表し「質」を意味します。
また、「信」に通じ「まこと」「本来の姿」の意味も表します。
「七」
字義は「ななつ」「ななたび・七度」です。
解字は指事です。
甲骨文字では縦横に切りつけたさまから「きる」を意味します。
「切」の源字です。
借りて数の「七・ななつ」を表します。
「質屋」は、質物(しちもつ)を担保として質入れ主に金銭を貸し付けることを業とする者、「七つ屋」は、「七」と「質」の音が相通じることから「質屋」を表します。
「質屋」「七つ屋」は、類語です。
共通する意味は「客の持ち込んだ品物を担保として預かり、金銭を貸し付けることを職業とする者。
またその店」です。
「質屋」は、質物(しちもつ)を担保として質入れ主に金銭を貸し付けることを業とする者です。
また、その店です。
「七つ屋」は、「七」と「質」の音が通じることから、「質屋」を俗にいう言葉です。