「事実」と「真実」の違い・意味と使い方・使い分け

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事実とは、「現実にあった事」「本当にあった事」のことを言います。

誰からみても結果的に変わることのない、実際にあった出来事のことです。

真実とは、「本当のこと」「嘘、偽りのないこと」のことを言います。

事実に対して、人それぞれの解釈のことを表しています。

事実が客観的な事柄に対して、真実は主観的な事柄を意味しています。

「事実」の意味

事実とは、本当にあった事柄のことを指します。

これは、例えば殺人を犯した人がいたとして、その人がどんな思いでどのような事情があったとしても殺人を犯したという事実は事実のまま変わりません。

また、実際に 本当にという意味もあるため例えば殺人を犯していないのに疑われている場合、「事実、わたしは殺人を犯していない」などと使われることもあります。

事実はひとつです。

「真実」の意味

真実とは、物事の本質、本当のことを指します。

例えば、殺人を犯した犯人が急に自殺をしたとしましょう。

殺人を犯したという事実は残りますが、なぜ殺人を犯したのか、その理由、本当の目的など真実はわかりません。

このように、実際に起きた出来事に対して人それぞれの主観があり考え方があるのが真実です。

真実は複数ある場合もあります。

「事実」と「真実」の用法や用例

事実の具体例としては、「既成事実」「事実を曲げる」「事実無根」「予想外の事実が明らかになった」などがあります。

このように、全ては結果だけをみた本当の事柄のことを指して使います。

真実の具体例としては、「真実を述べる」「真実を打ち明ける」「真実が明らかになる」「彼の話には真実味がない」なとがあります。

真実とは人の情が関わるもので結果だけをみてもわかるものではありません。

まため

いかがでしたでしょうか。

事実と真実は似ているようで全く異なります。

事実は分かっても真実はわからないことも多いでしょう。

また、客観的な事柄であるか主観的であるかも大きな違いになってきます。

事実と真実を正しく理解して物事と向き合ってみると新たな発見をすることも多くあります。

何か物事に対して見るとき、事実は何なのか真実は何なのか探してみると面白いかもしれません。

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