「変態」と「変体」の違い・意味と使い方・使い分け

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変態は「姿を変えること、元の姿から変わること」。

昆虫などが姿を変えることを変態と言いますが、人間に対して使われる場合には、異常者の意味で使われることが多いです。

変体は「体裁が普通とは異なっていること」。

通常想定されている体裁と異なっているようなときに幅広く使われる言葉で、該当するシーンは割と多くあるでしょう。

「変態」の意味

変態というのは、生き物が元の姿から変貌することであり、おもに昆虫などがそういった性質を持っています。

しかし、現実的には人間にも使われている言葉であり、人間に対して変態と言われるときには、特定の趣味や嗜好などが異常であるといった状況で、それらが周りから理解されないようなときなどに使われることが多いのです。

「変体」の意味

変体というのは、体裁が普通と異なっているという状況です。

体裁というのはいろいろな状況で使うことができる言葉ですから、変体という言葉自体もいろいろなケースで該当するはずです。

体裁が違うというのは何らかのものの見た目が違っているということなのですが、普通と違うという部分はそれぞれで感じ方が異なっているので、線引きは曖昧です。

「変態」と「変体」の用法や用例

「カエルというのは、おたまじゃくしが変態してなるものなんだ。

おたまじゃくしの状態からは想像もできないような姿になるからこそ、変体と言われるのだろう。」

「この文章の体裁というのは普通とは違うだろうね。

なかなか独創的で変体な状況と言えるだろう。

こういう文章を書けるような人はなかなかいないのではないだろうか。」

変態と変体はまるで別物

変態と変体というのは言葉こそ似ていますけど、全く別の概念になります。

変態は生き物が姿を変えることがメインの意味であり、人間に対して異常の意味で使われることもあります。

しかし、変体は体裁が普通と異なっているということなので、それぞれは全く別の概念になっているので、言葉としての意味はかなり異なるので理解はしやすいでしょう。

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