「刑務所」と「拘置所」の違い・意味と使い方・使い分け

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刑務所は「刑事事件で有罪となり、懲役刑や禁固刑を受けた人が過ごす場所のこと」。

どのくらいの期間過ごすのかについてはケースバイケースになります。

拘置所は「裁判中で刑が確定していない場合、刑が確定したが失効されていない場合に過ごす場所のこと」。

こちらもどのくらいの期間を過ごすのかはケースバイケースと言えるのです。

「刑務所」の意味

刑務所というのは、裁判において懲役刑や禁固刑に処された受刑者が一定期間を過ごす場所のことです。

懲役刑の場合には刑務作業にあたったりすることになりますが、禁固刑も含めて社会復帰が目的となっているのです。

刑務所は刑の執行をする際に使う場所という認識になりますから、そこで過ごすこと自体が刑罰と言えるのです。

「拘置所」の意味

拘置所というのは、刑が確定していない人や執行される前の人が収容される場所になります。

目的としては証拠の隠滅や逃亡をさせないためということになっており、ここで過ごすこと自体は刑の執行とは関係ありません。

つまり、刑罰ではないにもかかわらず、特定の場所で一定期間を過ごさないといけない、自由を奪われるという意味になります。

「刑務所」と「拘置所」の用法や用例

「刑務所ではいろいろな受刑者がいる。

特に懲役刑に処された人たちは日々刑務作業にあたり、給料が出ない労働をすることになっている。

でも、三食がちゃんと出るし、住む場所もあるから生活には困らないだろうけどね。」

「拘置所というのは刑務所と同じように自由が奪われる場所だから、かなり辛いだろうな。

しかも刑が確定していない人が入ることもあるわけだから、本当に大変だと思うよ。」

刑務所と拘置所は場所としての意味は近い

刑務所と拘置所というのは、そこに収容される人の条件が異なっているということが言え、そこが違いになるでしょう。

しかし、そこで過ごす人の待遇などの面、場所それ自体の環境は非常に似ているため、同じような苦痛を味わう可能性があります。

懲罰の意味合いがある刑務所とその意味合いがない拘置所では目的は違いますが、収容される人の気持ちは割と近いものがあるはずです。

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