「方」と「達・たち」と「共・ども」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「方」は、敬意をこめて人を指す言葉です。

英語では以下のように表されます。

「この方」は「this gentleman」「this lady」です。

「達・たち」は、名詞・代名詞に付いて複数形をつくり、まとめていうのに用います。

「共・ども」は、複数化の接尾語です。

生物・無生物を問わず複数を表します。

英語では語尾に「s・es 」を付けて表します。

名詞の複数語尾です。

「私ども」「私たち」は「we」です。

「方」の意味

「方」は、以下のような意味です。

①敬意をこめて人を指す言葉です。

人を数える時にも使います。

②方向・方位です。

③否定形をともなって手段・方法を表します。

「せん方なし」のように使います。

以下のように使います。

皆様方のご多幸をお祈りいたします 先生方には三年間たいへんお世話になりました
ご婦人方に買って帰りましょう あなた方の主張は何 次の方どうぞ

「達・たち」の意味

「達・たち」は、以下のような意味です。

①名詞・代名詞に付いて複数形をつくり、まとめていうのに用います。

古くは、主に神または貴人についてだけ用いました。

土佐日記に「をとこたちの心なぐさめに」とあります。

②複数の意味が薄れ、軽い尊敬を表します。

源氏物語(花宴)に「をかしかりつる人のさまかな。

女御の御弟たちにこそはあらめ」とあります。

※「達・たち」は、人だけではなく、生き物についても使います。

「達・たち」「等・ら」は、一人の代表者をあげて、同じ仲間が他にもいることを表す場合にも使います。

以下のように使います。

きみたちに話がある 男たちが騒いでいる 鳥たちがいっせいにさえずる
若者たちと子供たちはいっせいに逃げた 私たち幸せでした

「共・ども」の意味

「共・ども」は、以下のような意味です。

①複数化の接尾語です。

体言に添えてその語の表す物・人が多くあることを表します。

多くの場合、謙譲、あるいは見下した意味が加わります。

②一人称の語に付き、へりくだった気持ちを表します。

単数にも用います。

「共・ども」「等・ら」が自称の代名詞につく場合、謙遜の意味を表します。

以下のように使います。

野郎ども、用意はいいか 口うるさいガキどもだ 若者どもの活発なことといったら

「方」は 敬意をこめて人を指す言葉、「達・たち」は 名詞・代名詞に付いて複数形をつくりまとめていう語、 「共・ども」は 複数化の接尾語で、生物・無生物を問わず複数を表します。

「方」「達・たち」「共・ども」「等・ら」「連・れん」は、類語です。

「等・とう」「等等・とうとう」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「複数の人を表す言葉」です。

「方」「達・たち」「共・ども」「等・ら」「連・れん」の五語とも、人を表す名詞・代名詞です。

複数であることを表します。

「方」は、敬意をこめて使います。

「達・たち」は、話者が同等と考える人物を表します。

「共・ども」「等・ら」は、見下したり軽蔑したりする人物を表す語です。

「連・れん」は、親しみや軽侮の気持ちを含んでいます。

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