「無色」と「透明」の違い・意味と使い方・使い分け

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無色は「なにも色彩が付いていないもののこと」。

「水道水」「墨汁」「牛乳」と言い換えると分かりやすい。

透明は「透かすと向こう側の景色が見えることもののこと」。

「色付きフィルター」「色付き水溶液」「色付きフィルム」と言い換えると分かりやすい。

「無色透明」は「天然水」のように色もなく透き通っているものを言います。

「無色」は色彩が付いていないことです。

「無色」は色彩が無い状態が絶対条件で透かして向こう側が見える必要はありません。

狭い意味では「無色透明」のことで、例えば「水道水」や「無色フィルム」のようなものを指しますが、色彩が無い点では「白」「黒」「灰色」も含む場合が考えられますので「墨汁」「牛乳」も「無色」と言えます。

広く考えれば「無彩色」と言う意味もあるのです。

「透明」は「無色」とは限りません。

「透明」は色がついていても良いのですが、向こう側が透けて見えることが絶対条件になります。

ですから「赤い水溶液」も「青い水溶液」も「透明」といえます。

しかし「水で薄めた牛乳」は「白い水溶液」ですが、向こう側が透けて見えませんから「透明」では有りません。

「透明感」「透明度」「透明人間」「無色透明」「透明ガラス」「透明フィルム」などの言葉があります。

「無色」は「透明」とは一致しません。

「無色」は「透明」と同じように使うことがありますが、必ずしも一致した言葉ではありません。

「無色透明」の「天然水」のイメージから同じように感じますが、「透明」なものには「色」が付いているものが多くあります。

そのために車窓に貼る黒色フィルムの「透明度」検査、「透明感」のある水色ガラスという言葉もあるのです。

「無色」は色彩の付いていないこと、「透明」は色彩が付いていても良い場合があります。

「無色」は色彩が無いことが絶対条件になり、「透明」は透けていることが絶対条件になります。

両方を満たしている「無色透明」なものは「天然水」「水道水」「透明ガラス」「透明フィルム」などがあります。

「無色で透明でないもの」は「牛乳」「墨汁」などがあり、「透明で無色でないもの」には「色付きガラス」「色付きフィルム」「色付きフィルター」などがあります。

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