「懐古」と「回顧」の違い・意味と使い方・使い分け

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「懐古」は、一般的には、「昔のことを偲び、懐かしく思うこと」「懐旧」を意味します。

しかし、「著者の懐古趣味」のように、必ずしも自分の経験した過去の事柄だけを対象としていません。

「大正浪漫を懐古する」のように使います。

「回顧」の意味は、「自分自身が体験したことや、見聞した事柄を想い起すこと」です。

客観的に過去の事柄を振り返る時に使われる言葉です。

「幼いころを回顧する」のように使います。

「懐古」の意味

「懐古」の意味は、「昔のことを偲び、懐かしく思うこと」「懐旧」です。

「大正浪漫を懐古する」「懐古趣味」のように使われます。

「懐古」の類語には、「懐旧」があります。

共通する意味は、「過去の事柄を懐かしく思うこと」です。

「懐古」は、必ずしも自分の体験した過去の事柄に限定されませんが、「懐旧」は、自分自身の退園した昔の事柄について言うときに用います。

「回顧」の意味

「回顧」の意味は、「過去の出来ごとをあれこれと思い出すこと」「昔のことを想うこと」「過去を顧みること」です。

「終戦当時を回顧する」「幼いころを回顧する」のように使います。

「回顧録」・・・・自分の経験や生きてきた時代などを思い起こして記録したものです。

「回顧」の類語には、「追憶」「追走」「回想」があります。

共通する意味は、「以前自分自身が体験したことや、見聞した事柄を思い起こすこと」です。

「懐古」と「回顧」の用途

◇懐古
「昔のことを偲び、懐かしく思うこと」という意味で使われます。

「大正浪漫を懐古する」「学生時代を懐古する」「懐古趣味」
「昭和の時代を懐古する」「若冲の時代と作品を懐古する」

◇回顧
単に「過去を顧みる」という意味で使われます。

「戦時中を回顧する」「子供の頃を回顧する」「政界の一年を回顧する」
「明治時代を回顧する」「回顧談」

まとめ・「回顧録」は時代の証言

「回顧録」は、時に回憶録(かいおくろく)とも呼ばれます。

「自伝」との区別はあいまいですが、「自伝」が人生全体について述べられているのに対して、「回顧録」は、より狭い時間範囲を対象としています。

その中で、時代背景や自身と社会との関連性を述べ、自らの記憶や感情などに重点を置いて記します。

回顧録の作者がその時代を代表するような人物の場合、歴史研究に於いて、「回顧録」は時代の証言としてとても重要視されます。

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