「尻」は、動物の胴体の後部で、腰の下の部分です。
英語では「the buttocks」「the hip」「the backside」「the bottom」「the rear」「the behind」で表されます。
「背部の隆起した部分」という意味の場合「the backside」を使います。
「人間の尻」という文章語の場合「the buttocks」を使います。
「尻に帆掛けて逃げる」は「They took to their heels」です。
「彼女はしりもちをついた」は「She fell on her buttocks. 」です。
「尻ぬぐいは断る」は「I’m not going to make up for your mistakes. 」です。
「臀部」は、医学用語で「尻」を意味します。
英語では「the buttocks」「the rump」で表されます。
「四足獣・鳥・人の尻」という意味の場合「the rump」を使います。
「The hip」は「一方の肉の盛り上がり」を指しますが「the buttocks」は「臀部全体の肉」を意味します。
「尻」の意味
「尻」は、以下のような意味です。
①動物の胴体の後部で、腰の下の部分です。
肛門あたりの肉の盛り上がっている所です。
「臀部」「けつ」と同じ意味です。
②物事の最後です。
③容器の底の部分です。
以下のように使います。
ころんで尻をうった 尻ぬぐい 尻が長い 尻に敷く 頭隠して尻隠さず
行列の尻に並ぶ バケツの尻を叩く 尻に火が付く
「臀部」の意味
「臀部」は、医学用語で「尻」を意味します。
以下のように使います。
臀部に注射をうつ 転んで臀部を打つ
☆臀の漢字
字義は「しり」「底」です。
解字では、「月(肉)+殿」で構成されます。
部首は「肉月」です。
「殿」の部分は「しり」を表します。
「肉月」を付して「体の尻」を意味します。
「肉月」は、漢字の部首の一つで、月偏とは区別されます。
「肌」「肺」「胚」などに使われます。
☆関連語
「けつ」は、俗語で、あまり品の良い言葉ではありません。
「尻」「穴」とも書きます。
「けつの穴の小さい奴」のように使います。
「けつの穴の小さい奴」とは「狭量な奴」という意味です。
「おいど」は、もともと「居処・いど(座る場所)」を丁寧に言った女性語です。
主に関西地方で使われます。
「おいどに灸をすえる」のように使います。
「尻」は 動物の胴体の後部で腰の下の部分、「臀部」は 医学用語で「尻」を意味します。
「尻」「臀部」は、類語です。
「けつ」「おいど」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「胴体の後ろの腰から下で、肉が左右に盛り上がっている部分、または、肛門のある辺り」です。
「尻」は、「お尻」という言い方で日常的に広く使われます。
「行列の尻に並ぶ」「言葉尻」のように「後ろ」や「後部」という意味もあります。
また、「茶碗尻」「西瓜尻」のように「器の底」「果物の下部」という意味もあります。
「臀部」は、医学用語です。
または、改まった時に用いられる文章語です。