「堂」と「殿堂」と「霊堂」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「堂」は、神仏をまつる建物です。

英語では「a shrine」「a temple」「a hall」で表されます。

「神殿」という意味の場合「a shrine」「a temple」を使います。

「人緒集まる場所」という意味の場合「a hall」です。

慣用句の「堂に入る」は以下のように表されます。

「彼の物まねは 堂に入っている」は「He is an expert at mimicry. 」です。

「殿堂」は、神仏をまつってある建物、または、ある分野の中心となる建物です。

英語では「a palace」「a hall」「a shrine」「a temple」で表されます。

「立派な建物」という意味の場合「a palace」「a hall」を使います。

「神仏をまつる建物」という意味の場合「a shrine」「a temple」です
「神の殿堂」は「a sanctuary of God」です。

「霊堂」は、霊験あらたかな神仏、または、貴人の例をまつった堂です
英語では「a shrine」で表されます。

☆sanctuary
名詞です。

「禁猟区・保護区」「罪人の日後件・保護」「聖域・避難所」「安らぎの場所」「聖域・教会・神殿」
「神殿の中の最も神聖な場所・祭壇の前」という意味です。

※もともとは、宗教的な聖域をいいました。

ベトナム戦争以後、軍事用語として「中立国の領土」「非武装地帯」「交戦権のおよばない地域」を指すようになりました。

「堂」の意味

「堂」は、以下のような意味です。

①賓客に接し、また、礼楽を行う建物です。

「寝殿」「正殿」「母屋」「表御殿」「表座敷」などと同じ意味です。

②神仏をまつる建物です。

③衆人の集まる建物です。

④棟の高い家屋・居間・居室を指します。

⑤商店の屋号、または人の雅号などに使います。

⑥人の敬称として用います。

以下のように使います
御母堂 風月堂 公会堂 堂に入る 堂に升(のぼり)室に入る

「殿堂」の意味

「殿堂」は、以下のような意味です。

①広大壮麗な建物です。

「殿宇」「堂宇」と同じ意味です。

②ある分野の中心となる建物・施設・場所です。

③神仏をまつってある建物です。

以下のように使います。

白亜の殿堂 野球の殿堂 文化の殿堂

☆殿堂入り
ある分野で大きな業績があった人が、その分野の顕彰機関によって顕彰されることです。

「霊堂」の意味

「霊堂」は、霊験あらたかな神仏、または、貴人の例をまつった堂です

☆ 堂に升(のぼり)室にいる
論語(先進)に「由や、堂に升(のぼ)れども、未だ室に入らざる也」とあります。

「堂」とは「奥座敷」のことです。

「堂に升(のぼ)る」とは「学徳が高明正大の域に至る」という意味です。

「室に入る」とは「さらに進んで精微深奥の域に達する」という意味です。

これらにより「学問や芸術が次第に高い水準に進み至ること」をいいます。

「堂」は 神仏をまつる建物、「殿堂」は 神仏をまつってある建物、または、ある分野の中心となる建物、「霊堂」は 霊験あらたかな神仏、または、貴人の例をまつった堂です。

「堂」「殿堂」「霊堂」は、類語です。

共通する意味は「神仏をまつってある建物」です。

「堂」が、「お堂に参る」「地蔵堂」のように、最も一般的に使われます。

「殿堂」は、「白亜の殿堂」のように「大きくて立派な建物」という意味です。

また、「学問の殿堂」「音楽の殿堂」のように「ある分野の中心となる建物・場所」という意味でも使われます。

「霊堂」は「貴人の霊をまつった建物」という意味もあります。

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