「加護」と「冥加」と「冥護・みょうご」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「加護」は、神仏が衆生を守り助けることです。

英語では「providence」「divine protection」で表されます。

「神仏のご加護がありますように」は「May the grace of God with you. 」「God bless you. 」です。

「神仏のご加護によってその惨事を免れた」「I escaped the tragic accident through divine grace. 」です。

「冥加」は、知らず知らずのうちに神仏の加護をこうむることです。

英語では「the protection of God」「divine protection 」で表されます。

「命冥加な奴だ」は「That’s a great blessing. 」です。

「冥加金」は「an offering of money」です。

「冥護・みょうご」は、神仏がひそかに加護してくれることです。

英語では「冥加」と同様に「the protection of God」「divine protection 」で表されます。

「加護」の意味

「加護」は、神仏が力を加えて護ることです。

神仏が衆生を守り助けることです。

今昔物語集(17)に「此れ、法花の持者(じしゃ)を加護した給ふ故なりけり」とあります。

「神仏の加護を頼む」のように使います。

☆blessing
名詞です。

意味は「祝福」「神の賜りもの・恩恵」「承認・賛成」です。

「この雨は農民たちにとって恵みとなろう」は「This rain will be a blessing for the farmers. 」です。

「冥加」の意味

「冥加」は、以下のような意味です。

①知らず知らずのうちに神仏の加護をこうむることです。

目に見えない神仏の助力をいいます。

「冥助」「冥利」と同じ意味です。

②極めてありがたいことです。

幸運であることです。

③「お礼」「報恩」のことです。

日本永代蔵(6)に「今日吉日なれば薬代を冥加のためにつかはしたし」とあります。

以下のように使います。

冥加を願う 生きて還って来るとは、全く冥加に尽きる 冥加銭 冥加金

「冥護・みょうご」の意味

「冥護・みょうご」
神仏が知らず知らずのうちに守ってくれることです。

神仏がひそかに加護してくれることです。

神仏の守りです。

以下のように使います。

冥護を頼む 冥護を賜る

☆冥加金
①神仏の加護を祈願して、または、加護へのお礼として寺社に奉納する金銭です。

②江戸時代の雑税の一つです。

商工業者などが、営業免許や特権を得た代償として領主に献上した金銭です。

「加護」 は神仏が衆生を守り助けること、「冥加」は 知らず知らずのうちに神仏の加護をこうむること、「冥護・みょうご」は 神仏がひそかに加護してくれることです。

「加護」「冥加」「冥護・みょうご」「守り」「天恵」は、類語です。

共通する意味は「神仏の力による守護」です。

「加護」は、神仏が慈悲の力を加えて、衆生を助け守ることです。

「冥加」は、知らないうちに受ける神仏の加護・恵のことです。

偶然の幸いや利得を神仏のたまものとしてもいいます。

「冥護・みょうご」は、人知れず神仏が加護することです。

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