「展観・てんかん」と「ディスプレイ」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「展観・てんかん」は、広く一般に見せることです。

英語では「展覧」を意味する「exhibit」「put on exhibition」「display」「show」で表されます。

「ディスプレイ」は、展示すること、陳列することです。

英語では「display」で表されます。

「最新ファションをディスプレイした店のウインドウ」は「Shop window displaying the latest fashions」です。

「色々な種類の指輪がショーケースにディスプレイされている」は「A variety of different rings are displayed in a showcase. 」です。

「展観・てんかん」の意味

「展観・てんかん」は、以下のような意味です。

①広げて見せることです。

②広く一般に見せることです。

「展覧」と同じ意味です。

以下のように使います。

古文書の展観 展観場 国宝の展観がある

[観の漢字] 字義は「みる」「しめす・みせる」「ありさま・様子」「見方・意識」「宮門の左右にある高いものみ台」「見晴らし台」「寺・道教の寺」「易の六十四卦の一つ」です。

解字では、「見+?」で構成されます。

「?・かん」の部分は「目の周囲の赤いコウノトリ」の象形です。

これにより「コウノトリのように目を大きく開いてよく見る」を表します。

「ディスプレイ」の意味

「ディスプレイ」は、以下のような意味です。

①展示することです。

陳列することです。

特に、商品などを、人目を引くように工夫して陳列することです。

②コンピューターで文字や図表を表示する装置です。

「モニター」のことです。

③生物学では、動物の生得的行動の一つです。

「誇示」「誇示行動」のことです。

威嚇・求愛などのために自分を大きく見せ、また目立たせる行動や姿勢のことです。

以下のように使います。

液晶ディスプレイ 商品のディスプレイ ショーウィンドウのディスプレイ

☆関連語
「出品」は、展覧会などに物品や作品を出すことです。

「展覧会に出品する」「出品点数」のように使います。

「陳列」は、人に見せるために物品を並べることです。

「美術品を陳列する」「陳列棚」のように使います。

「exhibit」と「display」

☆「exhibit」
原義は「外に持たれる」→「展示する」に変化しました。

他動詞の意味は「展示する・陳列する」「明示する・誇示する」「提出する」です。

「彼女の絵はボストン美術館に展示されている」は「Her picture is exhibited in the Boston Museum. 」です。

☆「display」
原義は「折りたたんだものを解いて広げる」です。

他動詞の意味は「陳列する・展示する」「飾る」「表わす・露呈する」「表示する」「誇示する・見せびらかす」「旗・新聞などを広げる」「目立たせる」です。

「ショーウインドウに秋のファッションを陳列する」は「display fall fashions in the window」「Put fall fashions on display in the window」です。

「展観・てんかん」は 広く一般に見せること、「ディスプレイ」は 展示すること、陳列することです。

「展示」「展覧」「展観」「ディスプレイ」は、類語です。

「出品」「陳列」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「特定の場所を設けて、物品や作品などを並べて人々に見せること」です。

「展示」「展覧」「展観」「ディスプレイ」のうち、「展示」が最も一般的です。

「展示」「展覧」「展観」には、一般の人に公開するというニュアンスが含まれます。

「ディスプレイ」は、人目を引くことを目的としています。

そのため、物品の並べ方や飾り方に工夫を凝らします。

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