「気候」と「天気」と「天候」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「気候」は、一定の地域の気象(晴雨・温度・降水量など)を統合した大気の状態です。

英語では「climate」「weather」で表されます。

「日々変わる気象状態」という意味の場合「weather」を使います。

「長年ほとんど変化しないある土地の風土」という意味の場合「climate」です。

「海洋性気候」は「a marine climate」「an oceanic weather」です。

「気候不順の折から」は「in this unseasonable weather」です。

「天気」は、任意の場所の任意の時刻の気象状態です。

英語では「weather」で表されます。

「天気予報」は「a weather forecast」「a weather report」です。

「天気は下り坂だ」は「The weather is changing for the worse. 」です。

「天候」は、ある地域の数日間以上の大気の状態です。

英語では「天気」と同様に「weather」で表されます。

「良い天候」は「fine weather」です。

「気候」の意味

「気候」は、一定の地域の晴雨・気温・湿度・降水量などを統合した大気の状態です。

各地における長期間にわたる気象(気温・降水など)の平均状態です。

通常30年間の平均値を気候値とします。

一年を周期として規則的に繰り返しておこる気象状態をいいます。

短期間の気象状態には「天候」を使います。

以下のように使います。

気候がおだやかだ 暖かくて雨の多い気候 気候の変化が著しい 気候がよい 海洋性気候

「天気」の意味

「天気」は、以下のような意味です。

①任意の場所の任意の時刻の気象状態です。

「空模様」と同じ意味です。

②気象状態のことです。

「晴天」と同じ意味です。

③天皇の機嫌です。

「天機」と同じ意味です。

人の機嫌のことです。

平家物語(6)に「天気ことに御心よげにうちゑませ給ひて」とあります。

以下のように使います。

今日は天気が良い 天気予報  明日の天気が気にかかる 天気がくずれる 天気の変化を観る お天気屋

「天候」の意味

「天候」は、ある地域の数日間以上の大気の状態です。

「天気」と「気候」の中間概念です。

比較的短い期間の総合的な大気の状態です。

「天気の具合」です。

以下のように使います。

天候不順 天候に恵まれる 天候の変化 天候が良い 天候がくずれる 悪天候

☆天の漢字
字義は「あめ・そら」「天体」「太陽・日」「宇宙の主宰者」「自然」「帝王」「父・夫」「時節・気候」「ひ・にち」「運命」「生まれつき」「世の中」
「易の乾(けん)の卦」「仏教に於いて、天界に住む神々」です。

解字は指事です。

「人の頭部」を強調して示し「うえ・いただき・そら」を意味します。

☆指事
「六書」の一つです。

事柄や数など抽象的な概念を象徴的に記号化して字形とする方法です。

「一」「二」「上」「下」などです。

「六書」は、字形の構成や用法に関する 6種の原則です。

「気候」は 一定の地域の気象(晴雨・温度・降水量など)を統合した大気の状態、「天気」 は任意の場所の任意の時刻の気象状態、「天候」は ある地域の数日間以上の大気の状態です。

「気候」「天気」「天候」「陽気」「気象」は、類語です。

「日より」「風土」「気候」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「晴雨・気温・湿度・風速などから知覚される大気や大気中の物理的変化の状態一般」です。

「気候」は、ある土地の長期間を平均して見た気温・降水量などの状態を一般的にとらえた言葉です。

「天気」は、一日ないし二~三日程度の短期間の大気の状態をいいます。

また、「天気」には、「今日は天気」「お天気が続く」のように「晴天」という意味もあります。

「天候」は、数日から数十日程度の比較的長期間の大気の状態をいいます。

ただし、「天候の急変」のように、ほんの短期間を問題にして「天気」の硬い言い方として用いられる場合があります。

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