市は「人口が5万人以上の街のこと」。
「市制」と言い換えると分かりやすい。
町は「人口が8,000 人以上の街のこと」。
「町政」と言い換えると分かりやすい。
村は「人口が8,000人未満の集落のこと」。
「村政」と言い換えると分かりやすい。
市町村の区別の一つに人口規模があります。
常に基準を満たしている必要はなく、「市」の場合、市制を敷いた時点で満たしていれば良いことになりますから、人口減少で5万人に満たない「市」も多く存在しています。
「市」は5万人以上が基準
「市」となれるのは人口が増加し5万人を超えたときになります。
中核都市となると人口は20万人以上となり、政令指定都市では50 万人以上となり、区が設けられるには80万人規模以上が必要です。
中核市はなんとか政令指定が欲しく、基準の変更や優遇措置もありました。
政令指定都市になれば県を通さないで直接国と交渉が可能になる利点や権限も拡大します。
「町」は8,000人以上が基準
「町」と呼ばれるには人口規模が8,000人必要です。
しかし、地方の人口減少は著しく取消を恐れ、合併により人口規模を維持するケースが多くなります。
その場合は町の名前をどのようにするかが問題になり、既存の「町」の名前をそのまま使うことは合併される「町」や「村」の反発がありますから、全く新しい名前にすることがあります。
このことは「市」においても同じ事情になります。
「村」は人口が8,000人以下の集落のこと
「村」は市町村では最小規模の自治体になります。
人口は少なくとも、広大な地域を有している「村」もあり、「村」としての誇りもあります。
「村」をは「郡」の中に含まれることになっています。
「村」は平成の大合併で統合されたものも多くありました。
500 以上あった「村」は200以下に激減しています。
また、「村落」と言う言い方は、「都市」との対比に使われる学術用語になります。
「市」と「町」と「村」とは
「市」は人口が5万人以上の街のことを言います。
「町」は人口8,000人以上の街を言います。
また、「村」は人口8,000未満の集落を言います。
「郡」は「町」や「村」などを包括する地域のことです。
日本には多くの「市町村」が存在していましたが、平成11年の合併政策により、数が激減しました。
自治体の格が上がれば国からの権限も増えることから、多くの自治体が合併により規模の拡大を模索しています。