「復讐」と「報復」と「仕返し」の違い・意味と使い方・使い分け

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復讐は「遺恨がある場合に相手に損害を与える行為のこと」。

「仇討ち」「意趣返し」と言い換えると分かりやすい。

報復は「損害を受けた場合、相手に等価の損害を与える行為のこと」。

「お返し」と言い換えると分かりやすい。

仕返しは「嫌な思いに対して相手に同じような思いをさせること」。

「しっぺ返し」と言い換えると分かりやすい。

「復讐」は仇討ちなど遺恨がある場合に行われる行為

「復讐」は遺恨、怨念、恨みと言う重い感情が引き金になり引き起こされるもので、時間を掛けて計画的に行われます。
相手に対しまして自分が受けた被害と同等かそれ以上のことをします。

「復讐」を行うことで「遺恨」や「怨念」が晴れることが重要で、達成されるまで続くことがあり、相手を抹殺するまでに至ることもあります。

「報復」は集団、国が行う計画的、冷静な行為

「報復」はあることでこちらが損害を受けてしまった場合、冷静に分析し計画的に時間を掛けて同等の被害を相手に与える行為のことです。

集団や国が「報復措置」「経済報復」「報復合戦」などと、いろいろな手段で小出しに相手に仕返しをします。

最近の米中貿易摩擦や韓国への貿易制限措置は「報復」と言えるかも知れません。

「仕返し」は個人が嫌なことをされたお返しを相手にすること

「仕返し」は喧嘩や中傷、批判、個人攻撃などで、相手から感情的、実害的な損害を受けた場合に「やり返す」ことや「しっぺ返し」をすることです。
その程度は重大なことになる場合や、笑って済まされる場合などいろいろです。

「あんなことを言われたら仕返しをしないと気が済まない」「仕返しはほどほどにしましょう」などと使います。

「復讐」「報復」「仕返し」の順で程度は軽くなります。

程度から見ますと「復讐」は恨みの感情が根底にあることから、程度が強くなり気が済むまでには時間がかかります。

「報復」は相手の出方を見ながら小出しにすることも多く、和解に進むこともあります。

「仕返し」は一番程度が軽いと思われますが、重大な結果になることもあり得ます。

いずれも相手にダメージを与えて、自分が受けた被害を感情的に実害補償的に取り戻すことです。

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