「時期」と「時季」と「時機」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

「時期」は、「何かをすべき時」という意味です。

あるいは、「何かを期待されている時」を指します。

「刈り入れの時期」「時期尚早」のように使います。

「時季」は、四季折々の自然や風物と結びついて意識される一時期を言います。

「行楽の時季」「時季はずれ」のように使います。

「時機」は、「機会」「チャンス」のことです。

「物事をするのに適切な時」です
「時機をうかがう」「時機到来」のように使います。

「時期」の意味

「時期」の意味は、「何かをするとき」「おり」「期間」「季節」です。

または、「ある一定の期間」「あることを行う時」という意味です。

「多忙な時期を迎える」「借金返済の時期」「刈り入れの時期」「時期尚早」のように使います。

類語には、「時分」「頃」があります。

これらの共通する意味は、「一定の幅を持った時間のこと」です。

「時季」の意味

「時季」の意味は、「盛んな季節」「時節」「シーズン」です。

特にあることが盛んにおこなわれる季節を指します。

「花見の時季になった」「時季外れの台風」「行楽の時季」「時季はずれ」のように使います。

「時季」の類語には、「季節」「時節」「シーズン」があります。

これらの共通する意味は、「一年の内で、自然や風物のある特色が現れる一時期のこと」です。

「時機」の意味

「時機」の意味は、「適切な機会」「丁度良いころ合い・おり」「しおどき」です。

または、「あることを行うのに都合の良い機会やタイミング」のことです。

「時機をうかがう」「時機到来」のように使います。

慣用句には「時季に投ずる」があります。

この意味は、「適当な機会をうまく利用する」「機に乗ずる」です。

「時機」の類語には、「機会」「チャンス」「好機」「時節」があります。

これらの共通する意味は、「物事をするのに適切な時」です。

まとめ・「時期」と「時季」と「時機」の用途

◇時期
「機会」と「時」の意味の場合
「重大な時期」「訪ねるのに時期が悪い」「時期が来れば判る」「この事業には時期が良い」「時期尚早」
季節の意味の場合
「桜の時期」「時期の果物」「毎年この時期に桜が咲く」

◇時季
「暑い時季」「花見の時季」「この時季にはめずらしい嵐」「キノコの時季」「時季が早すぎる」
「紅葉狩りの時季」「時季外れの果物」

◇時機
「時機を逸する」「時機を見て真実を話そう」「時期が来た」「今はその時機ではない」

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