「妥結」と「締結」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「妥結」は、双方が折れ合って交渉をまとめることです。

英語では「an agreement」で表されます。

「交渉は5時間後にやっとお妥結した」は「They finally reach an agreement after five hours of negotiation. 」です。

「妥結額」は「the average pay raise agreed upon between management and labor」です。

「締結」は、契約または条約・協定を取り決めることです。

英語では「conclusion」で表されます。

「平和条約の締結」は「the conclusion of a peace treaty」です。

「我が国は米国と講和条約を締結した」は「Our country a peace treaty with the United States. 」です。

「妥結」の意味

「妥結」は、利害に対立する二者双方が、折れ合って交渉をまとめることです。

また、交渉がまとまることです。

以下のように使います。

労使の交渉が妥結した 双方歩み寄って妥結をみた 妥結額
賃金交渉が妥結した 妥結条件

「agree」
原義は「喜びを向ける」→「合意に達する・意見が一致する」です。

自動詞の場合「意見が一致する」「同意する・賛成する」「一致する・符合する」「合う・にあう」という意味です。

「経営者側は賃上げに同意した」は「Management agrees to raise wages. 」です。

他動詞の場合「承認する・認める」という意味です。

「締結」の意味

「締結」は、契約または条約・協定を取り決めることです。

以下のように使います。

日米安全保障条約を締結する 通商条約を締結する 講和条約を締結する

「関連語」
「成約」は、契約が成立することです。

「ようやく成約をみた」のように使います。

「締約」は、条約・契約を結ぶことです。

「無事締結の運びとなる」「締約国」のように使います。

平和・安全保障の条約

「安全保障条約」
外部からの侵略・攻撃に対して、国家の安全を維持する目的で締結されるものです。

1951年、日米安全保障条約が結ばれました。

「講和条約」
戦争を確定的に終了させる条約です。

「平和条約」ともいいます。

戦争の終了・平和の回復の宣言・講和の条件・履行を担保するための担保手段などを話し合い定めます。

講和の条件には「領土割譲」「賠償支払い」などがあります。

「妥結」は 双方が折れ合って交渉をまとめること、「締結」は 契約または条約を取り決めることです。

「妥結」「締結」は、類語です。

「成約」「締約」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「話し合いがまとまって、条約や契約などを結ぶこと」です。

「妥結」は、利害関係の相反するものが、互いに主張を出し合い折れ合ってやっと達するものです。

一方、「締結」は、取り結ぶという結果の意味が強く、折衝の様子・過程は重要視されません。

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