「忖度」と「酌量」の違い・意味と使い方・使い分け

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忖度は「相手の考えや心情を推測し必要な物やサービスを提供すること」。

つまり、相手が求めている物やサービスを予測し予めそれらを準備する事である。

酌量は「相手の心情や状態、周りの環境を考慮すること」。

つまり、悪事を起こした時に
その行為を行わなければならなかった理由が、やむを得ない場合その理由を考慮する事である。

「忖度」は、相手の求めている物やサービスを推測し予めそれらを準備すること

例えば、会社の上司は報告書を読みそれを頭に入れて今後の方針を立てる。

他に書類のチェックを行い不備がないか確認し必要なら修正をする。

しかし、出張日と重なり全ての仕事を一人でする事が出来ない場合がある。

それを察した部下が、予め報告書の要点を伝え、書類のチェックを行い不備がある所に付箋を貼り修正するだけの状態にしておく。

「酌量」は、当事者だけではどうする事も出来ない状態や環境を考慮すること

例えば、警察が財布を盗んだ子供を逮捕し事情聴取をする。

その時、その子供の家庭は貧しく必要最低限の生活が送れていない事を知る。

その子供が罪を犯したことは間違いないが、犯罪に手を染めなければ生きていけない状況を考慮し、
裁判所にその状況を報告し同様の犯罪の罪でも同じ重さの判決を下すべきかどうかを考慮してもらう。

「忖度」と「酌量」の本質的な違い

「忖度」は、相手の求めている物やサービスを推測し相手の状況が良くなるように予め準備する事である。

つまり、相手は関係なく準備をする側が勝手に相手の状況が良くなるように行動をすることである。

「酌量」は、相手の置かれている状況や環境などの背景や心情を考慮し判断材料の一つとして含む事である。

つまり、本来であれば重罪に当たる犯罪も相手の背景や心情を考慮し法律で許される範囲と照らし合わせながら罪の重さを変更する選択が裁判官に与えられる。

「忖度」と「酌量」の使い分け

「忖度」と「酌量」は考慮するという点では共通しているが、「忖度」は考慮する側とされる側が上司と部下など上下関係の間で発生する。

それは、考慮する側が推測によって行動しているので考慮される側との食い違いにより重大なミスを犯すこともある。

「酌量」は考慮する側が完全に第三者であり、客観的な状況や環境などの背景そして相手の心情を考慮し、
法律と裁判官によって正しく判決を下す為の判断材料の一つに含まれる。

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