「歯向かう」と「手向かう」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「歯向かう」は、逆らうことです。

英語では「bite at」「resist」「oppose」で表されます。

「噛みつこうとする」という意味の場合「bite at」を使います。

「逆らう」という意味の場合「resist」「oppose」です。

「君主に歯向かう」は「turn against one’s lord」です。

「権力に歯向かう」は「rise against those in power」「oppose those in power」「revolt against those in power」です。

「手向かう」は、力で立ち向かうことです。

英語では以下のように表されます。

「彼らは主人に手向かいした」は「They turned on their master. 」「They rose against their master. 」です。

「彼に手向かうものは誰もいない」は「No one offered him any resistance. 」「No one offered him any opposition. 」です。

「歯向かう」の意味

「歯向かう」は、以下のような意味です。

①噛みつこうとして歯をむき出しにして向かって行くことです。

刀を持って向かっていくことです。

②逆らうことです。

敵対することです。

以下のように使います。

親に歯向かうとは何事だ 権力に歯向かう

「 revolt 」
自動詞の意味は「そむく・反旗を翻す」「受け付けない・むかつく」です。

他動詞の意味は「むかつかせる」「反感を抱かせる」です。

「独裁政権に反旗を翻す」は「revolt against the government」「revolt against the dictator」です。

「手向かう」の意味

「手向かう」は、腕力・武力などで立ち向かうことです。

力で立ち向かうことです。

「抵抗する」と同じ意味です。

以下のように使います。

手向かうな、おとなしくしろ 強敵に手向かう 親に手向かうとは何事だ

「rise against」
「rise」の原義は「立ち上がる」「起こる」です。

「起こる・上がる」という意味の場合、「rise against」は「心が~に耐えられない」という意味です。

やや古い言い方です。

「Rise at」は胸が悪くなることです。

「それを見ると胸がむかついた」は「My stomach rose at it. 」です。

「立ち上がる」という意味の場合、「rise against」は「反乱を起こす」という意味です。

「反抗して反乱を起こす」は「rise up in revolt against ~」「rise up in rebellion against ~」です。

「歯・手の漢字」

「歯」
字義は「は」「よわい・年齢」「よわい~する・年齢順に並ぶ」「数・かぞえる」「さいころ」「たぐい・同類」「記す・記録する」「当たる・触れる」です。

古い字の形は「齒」です。

甲骨文字では「歯」の象形です。

「齒」の下の部分は甲骨文字の変形です。

「止」の部分は「とどめる」を表します。

これらにより「食物を加え留める」を表し「上下の歯」意味します。

「手」
字義は「て」「てにする・持つ」「てずから・自ら」です。

解字では象形です。

五本の指の象形で、「手」を意味します。

「歯向かう」は 逆らうこと、「手向かう」は 力で立ち向かうことです。

「逆らう」「楯突く」「歯向かう」「手向かう」「反抗」「抵抗」は、類語です。

「抗する」「立ち向かう」「蟷螂が(の)斧」「窮鼠猫を噛む」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「人の意見や指示に従わないこと」です。

「歯向かう」「手向かう」は、具体的に行動に訴える場合に使います。

特に、「手向かう」は武力・腕力などを用いる場合に使います。

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