「コラム」と「エッセイ」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

「コラム」と「エッセイ」の違いは、「短論評」と「随筆」の違いです。

「コラム」は、一般的に短評蘭のことです。

新聞・雑誌などで、枠や罫で囲まれた部分のことです。

短い論評などが書かれています。

「エッセイ」は、散文・随筆・随想のことです。

筆者の体験や読書などから得た知識をもとに、それに対する感想・思索・思想をまとめた散文のことです。

コラム[Colum]の意味

本来は、「縦列のこと」「円柱」を意味しました。

一般的に、新聞・雑誌などで、短い論評などを載せる囲みの欄のことです。

または、その囲み記事自体を指します。

新聞コラムの代表的なものは、朝日新聞の「天声人語」、読売新聞の「編集手帳」、毎日新聞の「余禄」、東京新聞の「大波小波」などです。

コラム記事の執筆者や担当者は、「コラムニスト」と呼ばれます。

エッセイ[essay]の意味

自由な形式で自分の意見や感想や見聞などを述べた散文・随筆・随想のことです。

または、ある特定の主題について論じた文章のことを言います。

小論文や論説のことを指します。

語源は、「試み」を意味するフランス語の[essai]です。

日本のエッセイは、欧米に比べると一層自由と即興性が加わっていると云われています。

随筆とは、筆者の体験や読書などから得た知識をもとに、それに対する感想・思索・思想をまとめた散文です。

「枕草子」は、日本における最初の随筆とされます。

「コラム」と「エッセイ」の類語と用途

◇コラム

「コラム」の類語には「囲み」「欄」があります。

共通する意味は、「新聞や雑誌などで、枠で囲んだ部分のこと」です。

そこには、短い論評が記されています。

「コラムの執筆者」「コラムを設ける」「コラムの担当」「コラムニスト」「彼の談話をコラムに書く」のように使います。

◇エッセイ

類語には、「随筆」「随想」があります。

共通する意味は、「体験や見聞や日頃思う事柄を、筆のおもむくままに自由に書き記したもの」です。

「エッセイ」は、「随筆」より知性的・思索的な文章を指す場合があります。

「エッセイを書く」「エッセイ家」「エッセイ集」のように使います。

まとめ・枕草子

日本では、清少納言の「枕草子」や吉田兼好の「徒然草」や鴨長明の「方丈記」が古典的随筆として知られています。

「枕草子」は、平安中期に成立した随筆です。

彼女の宮中での見聞や体験を中心に、自然や人生についての随想を記していると云われています。

彼女の仕えた中宮定子とその一家の栄華を中心に、宮廷生活が詳しく描かれています。

しかし、関白道隆の死後、中宮定子に訪れた不幸とその一家の没落は決して記されていません。

記されていないことがかえって、その出来事を浮き彫りにしているのです。

最新の記事はこちらから