「証拠」と「根拠」の違い・意味と使い方・使い分け

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証拠は「特定の真実を確かなものにする際に使われる材料のこと」。

真実と言えるために使われる材料というのがポイントになります。

根拠は「真実かどうかにかかわらず、主張などの理由に相当する材料のこと」。

真実と言えるかどうかは問われないが、なぜそういう主張になるかに関しての理由そのものという言い方ができるのです。

「証拠」の意味

証拠というのは、ある主張をする際にその主張が確実に正しいことを裏付ける材料のことです。

殺人事件における指紋などが代表的ですが、確実に正しいと言えるための材料でないといけないので、根拠と比べたら証拠の範囲はかなり狭いことになります。

また、主観ではなくて客観的に正しいということが言えないといけないというのもポイントです。

「根拠」の意味

根拠というのは、ある主張をする際に付け加える理由です。

特定の主張が正しいかどうかにかかわらず、とりあえず理由があれば根拠と呼ぶことができます。

また、根拠は主観によるものであっても問題なく、根拠として存在できるのです。

実際はそういった根拠は、妥当性の高いものとしては扱われませんが、一応根拠にはなっているということが言えます。

「証拠」と「根拠」の用法や用例

「殺人事件の証拠が全く見つからないらしい。

これでは容疑者が有罪になることはなさそうだ。

100%犯人であるとは言えないわけだから、しょうがないのだろう。

「私がこのように考えた根拠は以下の通りです。

私の実体験に基づき、こういった根拠を載せることになりました。

しかし、単なる実体験であり、誰もがどうであるとは言えないことをあらかじめ断っておきます。

証拠と根拠は大きく違う

証拠はある主張が絶対に正しいと言える際に用いる根拠ということが言えます。

つまり、証拠というのは根拠の1つであり、根拠の中でも確実性が非常に高いものが証拠という言い方もできるのです。

しかし、根拠は確実性の低いものでもOKであり、単なるそう思った理由などの意味合いでも使うことができます。

根拠の方がより多くの場面で使用が可能となっているのです。

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