「さすらう」と「さまよう」と「うろつく」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「さすらう」は、あてもなくあちこちさまよい歩くことです。

英語では「wander」「roam」で表されます。

「彼は何日も荒野をさすらった」は「He wandered in the wilderness for days. 」です。

「世をさすらう」は「roam about the world」です。

「さまよう」は、所を定めず歩くことです。

英語では「roam」で表されます。

「世界を漫遊する(さまよう)」は「roam the world」です。

「うろつく」は、そのあたりを当てもなく歩き回ることです。

英語では以下のように表されます。

「盛り場をうろつく」は「hang around the amusement quarters at night」です。

「この雨の中どこをうろついていたんだ」は「Where have you been in this rain? 」です。

「さすらう」の意味

「さすらう」は、あてもなくあちこちさまよい歩くことです。

漂白することです。

流浪することです。

「彷徨う」「流離う」の漢字を当てる場合があります。

以下のように使います。

さいはての地をさすらう 異国をさすらう あてどもなくさすらう

<関連語>
「ほっつく」は、あちこちうろつくことです。

「ほっつき歩く」「ほっつきまわる」「ほっつきまわらずに勉強しろ」のように使います。

くだけた言い方です。

「ぶらつく」は、あてもなく、ぶらぶら歩きまわることです。

「見知らぬ街をぶらつく」のように使います。

「さまよう」の意味

「さまよう」は、以下のような意味です。

①うろうろすることです。

②所を定めず歩くことです。

③心が安定しないことです。

落ち着きがないことです。

源氏物語(真木柱)に「色めかしう、さまよふ心さへそひて」とあります。

以下のように使います。

街中さまよう 異国をさまよう 吹雪の中さまよう 山中をさまよう

<関連語>
「徘徊」は、「歩き回る」という意味です。

「街中を徘徊する」「深夜徘徊」のように使います。

「彷徨・ほうこう」は「さまよう」という意味です。

「秋の野を彷徨する」のように使います。

「うろつく」の意味

「うろつく」は、そのあたりを当てもなく歩き回ることです。

目的も定まらず同じところを行ったり来たりすることです。

うろうろすることです。

以下のように使います。

あやしいやつが近所をうろつく 盛り場をうろつく 外をうろつく
部屋の中をうろつく

<その他の類語>
「出歩く」は、家の外に出てあちこち歩き回ることです。

「家を留守にして出歩く」「夜は出歩かない方がよい」のように使います。

「さすらう」は あてもなくあちこちさまよい歩くこと、「さまよう」は 所を定めず歩くこと、「うろつく」は そのあたりを当てもなく歩き回ることです。

「さすらう」「さまよう」「うろつく」「出歩く」は、類語です。

「ほっつく」「ぶらつく」「徘徊」「彷徨・ほうこう」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「あちこち歩き回ること」です。

「さすらう」は「定住地でない土地を目的もなく一人で旅してまわる」という意味です。

「さまよう」は、迷ったりして目的地を見出すことができずに、あちこち歩くことです。

「生死の境をさまよう」のようにどちらに行くか定まらない状態を表すこともあります。

「さすらう」に「彷徨」を当てることもあります。

「さすらう」「さまよう」は、文章語です。

「うろつく」は、比較的狭い場所を、目的を持たずに歩き回ることです。

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