「施策」と「手」と「企て」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「施策」は、行政機関などが政策や対策を立てて実行することです。

英語では「a policy」「a measure」で表されます。

「政策」という意味の場合「a policy」を使います。

「処置」という意味の場合「a measure」です。

「汚染防止施策を実行する」は「put on antipollution policy into effect. 」

「手」は、物事を行うための「手段」「方法」です。

英語では以下のように表されます。

「その手は食わないぞ」は「None of your tricks. 」「I won’t fall for that trick. 」です。

「別の手で行こう」は「Let’s try a difficult approach. 」「Let’s try a difficult tack. 」「Let’s try some other means. 」です。

「企て」は、ある事をしようと計画することです。

英語では「a plan」「a project」「an attempt」「a plot」「a scheme」「a countermeasure」で表されます。

「企画」という意味の場合「a plan」「a project」を使います。

「試み」という意味の場合「an attempt」です。

「たくらみ」という意味の場合「a plot」「a scheme」です。

「彼を陥れるたくらみに成功した」は「They succeeded in an attempt to trap him. 」です。

「施策」の意味

「施策」は、施すべき政策です。

「しさく」とも「せさく」とも読みます。

行政機関などが政策や対策を立てて実行することです。

また、その政策や対策を指します。

以下のように使います。

高齢者に対する施策が必要 出生率低下に歯止めをかけるための施策
施策を講ずる 施策を練る 有効な施策 文教施策

<関連語>
「秘策」は、密かに立てられた計画です。

「秘策を練る」「秘策を授ける」のように使います。

「対応策」は、相手のでかたや状況に応じて、それにふさわしい行動をとるための計画です。

「赤字の対応策を考える」のように使います。

「善後策」は、うまく後始末するための方策です。

「善後策を講じる」のように使います。

「得策」は、有利な方策です。

「何もしない方が得策だ」のように使います。

「手」の意味

「手」には、「人の両肩から分かれ出ている部分」という意味の外に様々な意味があります。

「施策」の「政策や対策を立てて実行すること」という意味に近いものは、以下のようになります。

1.仕事や作業をするための「段取り」「手段」です。

2.舞や踊りの所作です。

「手振り」と同じ意味です
3.「労働力」「手間」のことです。

4.物事を行うための「手段」「方法」です。

5.勝負で攻めや守りの技です。

①囲碁や将棋の石や駒の指し方です。

②トランプ・麻雀などで、手中にある札・駒・牌などを指します。

6.「腕前」「技量」のことです。

以下のように使います。

打つ手は全部打つ 彼女は説得するのにうまい手はないか
有効な手 卑怯な手を使う その手は食わない

「企て」の意味

「企て」は、企てることです。

「もくろみ」「計画」と同じ意味です。

「企てる」は、「つま先立って伸びあがる」という意味の「くわだつ」からきた言葉です。

ある事をしようと計画することです。

また、それを実行しようとすることです。

「もくろむ」「企図・きと」と同じ意味です。

以下のように使います。

企業買収の企ては失敗に終わった
有効な企て 金もうけの企て 悪事の企て 乗っ取りの企て

「施策」は政策や対策を立てて実行すること、「手」は 物事を行うための「手段」「方法」、 「企て」 はある事をしようと計画することです。

「施策」と「手」と「企て」は、類語です。

「一計」「奇計」「奇策」「愚策」「秘策」「対応策」「善後策」「得策」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「事を行うために考える手段」です。

「施策」は、政治家や行政機関などが実際に行う計画です。

「手」は、目的を達成するための手段そのものです。

やや話し言葉的な言い方です。

「手を打つ」「手を回す」「手を尽くす」など慣用的な表現です。

「企て」は、工夫して計画を立てることです。

また、その計画をいいます。

一般に、多くの場合、悪いことや結果として失敗してしまったことに用いられます。

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