耳に逆らうは「厳しい忠言が非難に聞こえて不愉快になってしまうこと。」
「不愉快」と言い換えると分かりやすい。
耳が痛いは「自分の弱点を聞くことが辛いこと」。
「辛い」と言い換えると分かりやすい。
「耳に逆らう」は素直に忠告が聞けないことです。
「耳が痛い」は自分の弱点を誰かが言っていることを耳にして辛い思いをすることです。
「耳に逆らう」は忠告を不愉快に思うこと
「耳に逆らう」は直な気持ちで忠告を聞けないことを言います。
自分のために行ってくれる忠告は、時として自分に対する非難と受け取ってしまうことがあります。
素直になれないために「耳に逆らう」のです。
素直であれば「耳にスンナリ受け入れる」となります。
論語に「六十にして耳順う」とあるのは目下の言うことを聞くと言う素直な気持ちなのです。
「耳が痛い」は自分の弱点に関することが耳に入ること
「耳が痛い」と感じる時は、「耳にしたこと」が自分の弱点や欠点、失敗などに関係している時です。
偶然会話の中で話題になった場合や、自分に聞えよがしに話題としている場合などがあります。
本当に「耳が痛い」のではなく「気持ちが痛い」と言うことです。
「耳」から入る言葉が自分に覚えがあるため、心に響くと言うことです。
「耳に逆らう」も「耳が痛い」も心の問題
「耳に逆らう」は「気持ちが素直になれない」ことを言い、「耳が痛い」は「気持ちが辛い」ことを言います。
どちらも「耳」には直接関係は無く、「耳」から入ってくる言葉に反応しているのです。
どちらの場合も「少し反発」をしながら聞いていることが想像できます。
他人の言葉を素直に聞けるのは「六十にして耳順う」とならなければなりません。
「耳に逆らう」と「耳が痛い」とは
「耳に逆らう」とは「逆らう= 反発する=素直になれない」と言うことで、他人の忠告を受け入れない態度のことを言います。
自分の欠点や弱点は良く分かっているだけに他人から言われることに反発を感じるのです。
同じような慣用句で「耳が痛い」がありますが、これも自分に関した失敗や欠点弱みなどを聞くことが辛いと言うことです。