遺憾は「残念に思うこと、懸念と言う外交表現のこと。」
「懸念」と言い換えると分かりやすい。
残念は「心残りのこと」。
「心残り」と言い換えると分かりやすい。
「遺憾」は「残念」と理解されているので、外交上の「遺憾表現」は国民にはただの「残念」と思われている節があります。
政府は「深い懸念」として使っているようですが言葉のみでの宣言に留まり、全く実効性がなく相手はほとんど無視をしているように感じます。
「遺憾」は懸念
本来の「遺憾」は「期待外れ」のことを言いますから、「残念・無念・不満」などの意味になります。
政府は外交上、攻撃的な行為をなされたにも拘わらず「遺憾に思う」と抗議をしています。
「遺憾」にも何段階もあるようですが言葉の調子が強いだけで、全く相手には効きません。
何等かの制裁を行うべきではないかと、国民はいつも考えるのですが、困難なことなのかも知れません。
「残念」は心残り
「残念」は文字通り「心残り」のことです。
その意味で「遺憾」と同じ意味を持ちますが、外交用語の「遺憾」とは違うものになります。
「残念」は思っていたようにことが進まないので、悔しい、心残りだという意味になります。
外交上の「遺憾」は「懸念」として使われているのでニュアンスが異なり、軽い気持ちとなります。
「とても残念だ」「残念なことになった」などと使います。
外交的「遺憾」の段階的使用
外交で使う「遺憾」には8段階かがあります。
細かく表現を順に強めているのですが、そのことがどこまで相手国に通じるのか疑問です。
一番弱い「懸念」から順に「深く懸念」「憂慮」「深く憂慮」「遺憾」「極めて遺憾」「非難」「断固非難」となります。
何か吹いて国が日本に敵対的な行為を行った場合にメッセージとして発信をすることや、相手国大使館に抗議をするものです。
「遺憾」と「残念」とは
「遺憾」は本来、期待外れ、残念、不満と言った軽い気持ちを表す言葉です。
政府は外交用語として「遺憾」と言う言葉を多用していますが、実は「抗議、憂慮」と言う意味で使っています。
英訳すれば「regret」となり、どの程度相手国に通じているのか疑問です。
「残念」は心残りのことで、「遺憾」にも通じる意味が有るため、外交的「遺憾」は国民には「残念」と理解されている節があります。