ウ冠は「頭に平仮名のウ形がある漢字のこと」。
「家」と言い換えると分かりやすい。
ワ冠は「頭に平仮名のワ形がある漢字のこと」。
「冗」と言い換えると分かりやすい。
ウ形やワ形とは仮名に似た形の部首があることによります。
漢字の部首は中国発祥のものですから、日本では分かりやすいような「ウ冠・国構え」などの部首名を付けています。
「ウ冠」は「ウ」のように見える冠のこと
「ウ冠」は日本語の部首名ですが、中国にはもともと部首があるわけです。
中国では「ウ冠」は「宝盖儿」と言います。
「宝という字に使う蓋のようなもの」という意味です。
もともと「家」という意味があり、家に関した言葉が多くのです。
「守・宅・室・客・家・宮・宿・寝」などは分かりやすい漢字です。
その他「寒・寄・富・害・宝・定・実」など多くのものがあります。
「ワ冠」は「ワ」のように見える冠のこと
「ワ冠」は日本の部首名ですが、中国にはもともと部首があります。
中国では「ワ冠」は「禿盖儿」と言います。
「点が無い形が禿ていると見立てた蓋のようなもの」という意味です。
「冠」を「蓋」と言っているようです。
「ワ冠」の方が分かりやすい呼び名に感じます。
「ワ冠」の漢字は少なく、「冗・写・冠・冥・冨」などになります。
「ウ冠・ワ冠」以外の「冠」とは
「冠」の部首には他に「雨冠」「穴冠」「草冠」「竹冠」「戸冠」「山冠」などがあります。
難しい呼び方の「冠」では「いりやね(全)・なべぶた(京)・なつあし(夏)・ひとやね(今)」などがあります(漢字の例)。
聞きなれない「冠」では「麻冠(摩)・あみがしら(罪)・おいがしら(考)・けいがしら(彙)・しょうがしら(尚)・はちがしら(公)」などがあります。
「ウ冠」と「ワ冠」とは
「ウ冠」と「ワ冠」とは冠に点が有るか無いかの違いです。
その意味で似ている部首と言えます。
「ウ冠」には非常に多くの漢字があります。
もともと「家」を表す「冠」ですから家に関係した漢字も多くあります。
「宅・室・客・家・宮・宿」など。
「ワ冠」は数が少なく、「冗・写・冠・冥・冨」などしかありません。
「冠」は日本の部首名で、中国では「盖儿」と言います。