「済」と「救」の違い・意味と使い方・由来や例文

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済は「救うこと、済んでいること。」

「救済」と言い換えると分かりやすい。

救は「救うこと」。

「救急」と言い換えると分かりやすい。

「済」が「救う」という意味を持つとはあまり知られていないかも知れませんが、「経済」という言葉が「経世済民」の略ということから「民を救う」意味があるのが分かります。

「救」は一般的に使われている言葉になります。

「済」は「救済」のように「救うこと」

「済」は「救うこと、済むこと、成し遂げること、多いこと」などの意味を持つ言葉です。

一般的には「すみ・済」として使われていますが一義的には「救う」なのです。

「助け合いの共済制度」「経済は経世済民のこと」「救済措置が取られた」「済度」と「救う」意味で使われています。

語源は「川を渡る」ことから転じて「救う」となっています。

「救」は助けること

「救」は一般的に「救うこと、助けること」として使われます。

「心肺停止で救急車を呼ぶ」「救命処置は子供にも教えるべきこと」「冬山遭難の救助活動をする」「災害の救援物資が届いた」「救護活動が続く被災地」「キリストは救世主」「取り残された人の救出のためヘリが飛んだ」「救国を成し遂げた英雄」「救命センターのある病院」などと使います。

「済」は経済的なこと、「救」は人命に関すること

「済」も「救」も「救うこと」ですが、「救う対象」が異なるようです。

「済」は「人の生活や金銭的なこと、世の中のこと」などに使い、「救」は「人命に関わること、緊急なこと」に使われています。

ですから「済」は「共済組合・救済措置・経済・済世・済民」などと使い、「救」は「救急車・救命センター・救護活動・救援物資」などと使います。

「済」と「救」とは

「済」は多くの意味がありますが、本来は「救うこと」という意味なのです。

「済世」「済度」「経世済民=経済」「救済措置」「共済制度」「経済活動」など「救う」意味の熟語があります。

「済む・成し遂げる」意味では「返済、決済、弁済・未済」などがあります。

「救」は「人を救うこと」ですから「救命・救護・救援」などと使います。

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