「国民」と「人民」の違い・意味と使い方・由来や例文

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国民は「独立国家に属する人権が認められている人々のこと」。

「自由市民」と言い換えると分かりやすい。

人民は「社会主義国家に属する自由が制限されている人々のこと」。

「被支配者」と言い換えると分かりやすい。

「国民」は英語で「国家」を意味する言葉です。

自由主義国家では人々は「国民」と呼ばれます。

しかし、社会主義国では支配者に対する「被支配者」としての要素が強く、国家あっての「人民」なのです。

「国民」は基本的に自由

「国民」は自由主義国家では基本的に行動や思想、言論、また、宗教や職業などは個人の自由なのです。

「国民」の代表は選挙により選ばれる仕組みで任期もあります。

司法・立法・行政の三権分立が取り入れられ定着をしています。

最低限の生活も保証され、義務教育も充実しています。

日本や欧米諸国を含め自由主義国家は世界の多く存在します。

「人民」は社会主義国の国民のこと

「人民」という言葉は「中華人民共和国・朝鮮民主主義人民共和国」などに使われているものです。

社会主義を奉じる国家の国民と言うことで、自由主義国の様な自由は存在しません。

民主主義とは名ばかりで選挙は形式的なものになっています。

一部の支配層が権力を掌握し、「人民」を被支配者として扱います。

共産党や労働党などがすべてに優先する国家体制では「人民」の行動や思想、言論の自由などありません。

「国民」と「人民」はどちらが人間的

「国民」と「人民」を比較するまでもなく、人間としては自由主義の「国民」が良いに決まっています。

国や党が何かと規制や制限を押し付ける国は人間的とは言えません。

人間は本来自由な動物なのですが、支配者の権力が肥大化してしまうと、制限や規制が強くなりどうにもならなくなります。

支配されていると支配者に依存するようになり、自立心がなくなります。

「国民」と「人民」とは

「国民」は自由主義国に属する自由な人々のことです。

自律的な組織を作り国家に依存せず、自分たちの代表も選挙で選びます。

「国民」とは人間的な人々のことを言います。

社会主義でも「国民」と呼ばれる人々はいますが「人民」と言われています。

「人民」は被支配者としての性格が強く、支配者に支配されることで依存心が強くなります。

形式的で制限や規制にしばられ心からの自由はありません。

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