「表す」と「現す」と「顕す」と「著す」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

「表す」は、「表現する」、「表明する」、「表に出して表す」という意味になります。

「現す」は、「発揮する」、「隠れていたものが見えるようになる」、「実体を伴って物質化する」という意味になります。

「顕す」は、主に「良いことをして広く世間に知らせる」という意味になります。

「著す」は、「書物を書いて世に出す」、「出版する」という意味になります。

読み方は全て「あらわす」となります。

「表す」の意味

「表す」とは、「表現する」、「表明する」、「表に出して表す」、という意味になります。

まとめると、主に「何らかの手段を使って、自分の考えや、心に思っていることなどを周囲に示す」ことをさします。

手段としては、言葉、文字、絵、目線、表情、図形、記号、色など、様々なパターンがあります。

「表す」の用法や用例
不満を顔に「表す」。

両手を合わせてヒラヒラ動かすことで、蝶々を「表現」してみた。

僕は自分の決意を言葉に出して「表明」した。

「現す」の意味

「現す」とは、「発揮する」、「隠れていたものが見えるようになる」、「実体を伴って物質化する」という意味になります。

まとめると、「わからなかったものや、隠れていたものが外へ出て明らかになったとき、持っている力が表に出たとき、発現・具現化したとき」のことを示す言葉になります。

「現す」の用法や用例
黒幕がついに姿を「現した」。

あいつの本性が「現れた」。

魔法の力によって、目の前に扉が「現れた」。

「顕す」の意味

「著す」とは、主に「良いことをして広く世間に知らせる」という意味になります。

つまり、「善行や、良い行いについての事実を、何らかの形によって、世間に広く知らせる」ということになります。

「顕す」の用法や用例
記念碑に彼の功績が「顕されている」。

後の人々が、彼女の善行を「顕す」だろう。

そのお坊さんは功徳(くどく)を「顕した」。

「著す」の意味

「著す」とは、「書物を書いて世に出す」、「出版する」という意味になります。

つまり、「自分が追究した研究結果や自らの体験談、あるいは取材した事柄、他者の体験談、自分が執筆した小説や詩などを、書物に書いて世に出す、出版する」ということになります。

「著す」の用法や用例
初めて書いた小説を「著す」。

その作者は、多くの名作を「著した」。

ようやく研究結果を「著す」ことができた。

最新の記事はこちらから