「妬み」と「嫉み」と「恨み辛み」と「僻み」の違い・意味と使い方・使い分け

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「妬み」は、相手を羨んで憎らしく思う感情のことです。

「嫉み」は、相手を羨んで悔しく思う感情のことです。

「恨み辛み」は、つもりに積もった日頃の恨みや辛さのことです。

「僻み」は、物事を曲解解釈して受け取る気持ちや心のことです。

「妬み」と「嫉み」に共通する感情は、相手への羨ましさです。

一方で、「恨み辛み」には羨ましさの感情はありません。

「僻み」については、評価されている人物などへの羨ましさが、ないとは言えません。

「妬み」の意味

「妬み(ねたみ)」とは、相手のことを羨ましく思い、憎らしさを募らせる感情のことをさします。

「嫉み」とよく似た感情ですが、より相手のことを憎らしく思い、呪うような気持ちが強いときに用います。

感情のベクトルが、より強く相手へと向いているときは、「妬み」という呼び方になるという感覚です。

ですが、一般的には、2つの言葉を合わせて「妬み嫉み」として使うことが多いです。

「嫉み」の意味

「嫉み(そねみ)」とは、相手のことを羨ましく思い、悔しさを募らせる感情のことをさします。

腹立たしさと、口惜しさが合わさった感情となります。

「妬み」とよく似た感情ですが、「妬み」と少し違うのは、感情のベクトルが相手よりも、自分へと向けられているときに使います。

羨ましいと思える相手の境遇などに対して、その境遇などを自分へと与えてあげられない、そんな不甲斐ない自分のことが腹立たしい、といった感情です。

「恨み辛み」の意味

「恨み辛み(うらみつらみ)」とは、主に周囲の自分に対する仕打ちについて、日頃のつもりに積もった恨みや、辛さ、憎しみや、悔しさ、といった感情のことをさします。

「妬み」や「嫉み」のような、相手に対する羨ましさ、といったような感情はありません。

職場や学校などで、毎日いじめられているなどの不遇な境遇にある場合に募らせる感情です。

「僻み」の意味

「僻み(ひがみ)」とは、物事を曲解解釈して受け取る気持ちや、心のことをさします。

簡単に言うと「常に自分が不利な立場になるように、物事をねじ曲げて考える」感情です。

また、「僻み」は周囲の言動や物事だけではなく、自分への評価などについても作用する感情です。

「どうせ自分なんて……」といった卑屈な感情が根底にあり、周囲の言動や評価を歪めて、マイナスにとらえてしまうため、例え褒められていたとしても信用しません。

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