我は「自分を表す一人称のこと」。
「自分」と言い換えると分かりやすい。
吾は「自分を表す一人称でやや古い言い方のこと」。
「古風一人称」と言い換えると分かりやすい。
どちらも自分の琴を表す一人称で、人称代名詞です。
漢字ですから、元は中国から来ていますが、中国でも現代は「我」を使い「吾」はほとんど使われません。
「我」は自分のこと
「我」は自分のことで一人称の一つです。
「己・自分・私・俺」などの一人称と同じです。
「自我の目覚め・我がまま・我らが時代・我が身可愛さ・無我の境地・我流ですが・我慢もここまで・我田引水だ・釈迦の唯我独尊」などの言葉の他に多くの熟語があります。
「我」はまた、わがままの意味もあります。
「我を押し通す」「我が強い子」などがあります。
「吾」は古い言葉
「吾」も一人称で使いますが、やや古い言い方になります。
「吾輩は猫である」は夏目漱石の有名な小説のタイトルです。
「吾子」「吾妻鑑」「吾妻連峰」「吾家」「吾兄」などの熟語もあります。
また。
男子の名前に多用されています。
例えば「吾郎・慎吾・信吾」など沢山あります。
他にも「悟」や「語」などに使われています。
「吾」より「我」を使うのが常識
「吾」は古風な言い方に聞こえますから「我」を現代では使います。
「我々は」「我らが」など自分を含めたその他大勢のシンパを含む言葉にも使われます。
声明やスローガンなど良く使われる言葉です。
例えば「我々は一致団結してことに当たらねばならない」「そのことは我々の問題として考えなければならない」「我らがホープの〇〇君を応援しよう」などと使います。
「我」と「吾」とは
「我」も「吾」も一人称で自分を表す言葉です。
現代は「我」を使い「吾」はやや古い言い方かも知れません。
「信吾・啓吾・慎吾」など男子の名前に使われています。
「我」の熟語は多くあり、例えば「我慢・我流・自我・無我・唯我独尊」などの言葉があります。
「我」はわがままの意味もあります。
「我を通す」など。
「吾」では「吾妻・吾子」などがあります。