タラバガニはタラバガニ科で、ズワイガニはクモガニ科、毛ガニはクリガニ科、ワタリガニはワタリガニ科です。
タラバガニはカニではなくヤドカリの仲間なので、足は4対(8本)です。
見た目がカニに似ていることから、名前に「カニ」がついています。
カニの足の本数は5対(10本)です。
タラバガニとワタリガニと毛ガニは寒い海で獲れますが、ワタリガニは暖かい海で獲れます。
タラバガニの特徴
タラバガニはオホーツク海北部やベーリング海などに生息していて、日本では主にロシア産が多いです。
北海道の根室でも獲れますが、収穫数がわずかで、実入りなどの品質も海外産の方が良いです。
カニは横にしか歩けませんが、タラバガニはヤドカリの仲間なので前にも歩くことができます。
甲羅が大きく、全体的にトゲが多くて鋭いです。
ズワイガニの特徴
ズワイガニはオホーツク海やアラスカなどに生息していて、品質の違いによって「本ズワイガニ」「大ズワイガニ」「紅ズワイガニ」に分類されます。
日本海で獲れるズワイガニは松葉ガニと呼ばれ、高品質な本ズワイガニとして知られています。
甲羅が小さくて足が長く、トゲはほとんどなくて表面がつやつやしています。
近年では漁獲量が減り、紅ズワイガニが代用で出回っています。
毛ガニの特徴
毛ガニは名前の通り、短い毛が身体に生えています。
標準和名はオオクリガニです。
みそが多くて味も良く、ズワイガニやタラバガニに比べて価格が低いので、人気があります。
甲羅が汚れていて茶色になったものの方が身入りが良いです。
旬は秋から冬です。
毛ガニと良く似たものにクリガニがありますが、クリガニはつめ先が黒く毛ガニに比べて味が少し落ちます。
ワタリガニの特徴
ワタリガニの標準和名はガザミです。
甲羅の表面は気褐色ですが、甲羅の後半部分や脚などは青みがかっており、白い水玉模様があります。
他のカニに比べて横長の形をしています。
一番後ろの足が平たくオールのような働きをしているので、泳ぐことができます。
初夏に卵を持つためメスは夏が旬ですが、オスは冬のものの方が美味しいです。