真は「真実のこと、嘘偽りでないこと、物事を強調する言葉のこと」。
「真実」と言い換えると分かりやすい。
誠は「嘘偽りのない気持ちのこと、真心を尽くすこと」。
「真心」と言い換えると分かりやすい。
「真」と「誠」はどちらも「まこと」と読み、「本当の」という意味が共通しています。
「真」は物事に「誠」は気持ちに対して使われます。
「真」は本当のこと
「真」は嘘偽りのない本当のことを言う言葉です。
例えば「真実は本当の事実のこと」「真剣は刃のある刀のこと」「真犯人は本当の犯人のこと」「写真は実際のものを写し取るもの」「真意は本当の気持ちのこと」「真筆は本人の筆跡のこと」などと使い、強調する場合は「真西・真東・真北・真南」「真下・真上」「真昼「真夜中」「真正面・真裏」などがあります。
「誠」は真心のこと
「誠」は「本当の心」「嘘偽りのない気持ち」「真心」のことです。
例えば「誠意は心からの態度のこと」「誠実は真面目なこと」「至誠は嘘偽りのない態度のこと」「忠誠は心から尽くすこと」「誠は武士道精神のこと」などと使います。
幕末の新選組が「誠」の旗印を掲げた意図は、一説では武士道精神にある「誠は言を成すこと」つまり「一度行ったことは必ず行う」「武士に二言は無い」という意味からと言われています。
「真」も「誠」も偽りのないこと
「真」と「誠」は人を欺くようなことは無いこと、また本当の気持ちという意味を持ち、「本当のこと・動かしがたい真実・真心」などの意味で使われる言葉です。
「真実より強いものは無い」「誠意を示せ」「前言を翻す人物は全く誠のない人間なので信用はされない」「誠を尽くせない人は国会議員の資質など全くは無い」などと使います。
「真」と「誠」とは
「真」は「本当のこと、真実」という意味になります。
「真実・真剣・写真」など。
また、物事を強調する言葉でもあります。
「真北・真昼・真正面」など。
「誠」は気持ちが本当のことです。
「誠意・誠実・忠誠」など。
「誠」は「言と成」からできた字ですから「言を成す」とは「有言実行」のことです。
昔の武士道でいう「武士に二言は無い」ということです。
現代も「誠」をないがしろにしている「二枚舌」の人物が話題になっています。