「関東」と「関東地方」と「首都圏」と「東京圏」の違い・意味と使い方・使い分け

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関東地方も首都圏も東京圏も範囲を決定するためのプロセスに過ぎず中身は大して変わりがありません。

日本の情報発信は首都である東京を中心に考えられているために東京への人の流れに歯止めが効かず様々な問題を抱えながら「関東」というローカルエリアとして更に巨大化しつつあります。

最近はインバウンドにも弾みが付き観光客がたくさん押し寄せています。

「関東」の意味

東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県の1都6県で構成されています。

1600年以降に関ケ原の戦いで勝利した徳川家康が都市を形成して幕府を開いたのが現在の東京の始まりと言われています。

江戸から明治に変わり文明開化が起こり東京が近代化に邁進しました。

関東大震災や第二次世界大戦を経て戦後の高度成長期で現代化と同時に成長し続けています。

関東全域で人口が4300万人に達して日本の総人口の30%を占めるようになっています。

「関東地方」の意味

小学校の授業で関東地方を習った人はたくさんいるでしょう。

1都6県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)で構成されています。

日本最大の関東平野全体と世界遺産の小笠原諸島が関東地方のエリアです。

河川が四方八方に伸びて農業の発展を支えています。

近年では自然減や都市開発などにより都市部の気温が上昇して夏は亜熱帯並みの高温状態がしばしば起きています。

また、冬は乾燥化もしている一方、降雪なども観測されています。

産業は東京湾に面する所はコンビナートが建ち並び郊外にはアウトモールやショッピングモールもあって賑わいを見せています。

「首都圏」の意味

1956年に制定された法律により『東京都およびその周辺の地域を一体化した広域』で定められ1都6県に山梨県を加えた地域で東京を中心に半径150kmの区域が首都圏と言われています。

交通網と通信網が東京と結ばれた都市が同じように発展しています。

しかし、あらゆる機能が一極集中しているので災害が発生すると危険極まりもありません。

様々な問題を抱えています。

「東京圏」の意味

日本3大都市圏の中で最大の都市圏を有しています。

首都、東京を中心に経済的にも文化的にも横浜、千葉、浦和、大宮との結びつきで巨大化しています。

今後は高齢化や価値観の多様化、グローバル化により商業・居住などの機能がバランス良く配置されて自立性の高い都市形成を目指して行くことでしょう。

しかし、リスクとして一極集中は変わりなく起こり問題が複雑化することが取りざたされています。

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