「大型」と「超大型」は熱帯低気圧から台風に発達して強風(15メートル以上)圏内の大きさを表す表示です。
そして、「強い」と「非常に強い」と「猛烈な」は台風の強さの表示です。
ハリケーンだとカテゴリーで示すので分かり易いです。
日本語での表現なので区別があまり付きません。
台風の時期が来ると大きさや強さで上陸ポイントを予想して周知しています。
「大型」の意味
日本周辺に接近する台風で半径500~800km位の大きさで呼ばれているのが大型台風という表示で表されています。
毎年、来る台風の中でもレギュラーサイズでさほど珍しくはありません。
しかし、コンパクトな台風で中心気圧の低くくスピードの遅いものは非常に危険です。
長時間、風雨にさらされて被害は尋常なものになり得ます。
「超大型」の意味
大型台風が大半を占めますが温暖化の影響で台風自体が巨大化して『スーパー台風』のような状態で日本列島に上陸して来るものがあります。
強風兼内が半径800km以上を超大型台風と言います。
最近では2017年10月27日に来た台風21号で中心気圧が925hPa、最大風速が50mまで発達して関東地方付近に上陸して甚大な被害を出しました。
これからも超巨大台風が訪れるのは避けられません。
十分な備えをして置きましょう。
「強い」と「非常に強い」の意味
強いと非常に強いは台風の強さを表しています。
強いは風速33m/S以上44m/S未満に非常に強いは風速44m/S以上54m/S未満の際に使用します。
近年、強さの表現が5段階あったのが3段階に変わりました。
弱いと並みという表現を削除したからです。
理由としては弱いという表現では逆に慢心して災害が起きても避難しない可能性が出る懸念があったからです。
情報ができるだけ早く伝わるように進歩したことは今後の発展に期待できるでしょう。
「猛烈な」の意味
猛烈という表現を使った時は大変です。
電柱もなぎ倒されてしまいますし自動車やトラックなどは、いとも簡単にまるで木の葉のように吹き飛ばされてしまいます。
また、高潮の被害も広範囲に渡って被ります。
猛烈な台風の歴史を紹介しましょう。
1934年に高知県の室戸岬に上陸した室戸台風は911hPaまで下がり死者が2300名に上りました。
1945年の枕崎台風も死者が2500名ほど出ています。
そして、忘れてはならないのが戦後最悪と呼ばれた伊勢湾台風は895hPaまで下がり死者が5000名位を数えて全国(九州を除く)に被害が出ました。
いつ何時に災害に合うかか分かりません。
情報をできるだけ集めて迅速に避難しましょう。