「延長」と「延期」と「順延」の違い・意味と使い方・使い分け

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延長は「物事を引き延ばすこと」。

「長く延ばす」と言い換えると分かりやすい。

延期は「これから始まる物事を先送りすること」。

「繰り延べ」「日延べ」と言い換えると分かりやすい。

順延は「中止の場合に代替日を条件付きで順番に設定すること」。

「都合の良い日」「保留」と言い換えると分かりやすい。

これらは時間や日に関しまして使用されることが多い言葉です。

「延長」はすでにあるものや始まっていることを長く引き伸ばすことです

「延長」は「長く延ばす」という本来の意味からは、「延長コードが必要だ」「この延長線上にものを置かないで下さい」「野球は決着が着かないため延長戦に入った」など使い、時間や日などに関しましては、「予定されていた退院日が延期されました」「好評だったため、〆切日が延長されました」「休憩時間を延長しました」と使います。

「延期」はまだ始まっていない事柄の期日を先にすることです

「延期」はあることの期日が決まっていた場合、なんらかの事情で先に変更することです。

「予定された運動会は雨天のため来週に延期されました」「当日予定のライブは突然延期となりました」「台風が来るのでは延期するのもやむを得ない」「無期延期の決定が下された」「延期されていたイベントの期日が決まった」などと使います。

「順延」は中止になった事柄の期日を条件付きで順に先送りすることです

「順延」は既に決定されていた期日がなんらかの事情で中止になった場合、代替の期日を順に条件を付けて設定することです。

「本日予定された運動会は雨のため中止、翌日以降の晴れた日に順延します」と単に次の期日を決めるのではなく、都合の良い日であればという条件を付け、その日を期日とするものです。

「雨が続くようなので晴れる日まで順延せざるを得ない」と使います。

「延長」はものや時間を、「延期」と「順延」は時間を伸ばすことです

「延長」は既にあるものや時間を長くすることで「延長コード」「延長線上」「延長戦」と使い、「延期」は期日の先送りのことで「雨天延期」「突然延期」「無機延期」と使います。

「順延」は中止や保留の場合、次の都合の良い日を条件付きで決めることです。

「雨天順延」「仕事が忙しいので暇ができるまで順延とする」などと使います。

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