「努める」と「勉める」と「勤める」と「務める」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

努めるは「あることに努力をすること」。

「一生懸命」「精進」と言い換えると分かりやすい。

勉めるは「あることに力を注いで努力こと」。

「努力」と言い換えると分かりやすい。

勤めるは「会社に雇用されること」。

「勤務」と言い換えると分かりやすい。

務めるは「ある任務をすること」。

「業務」と言い換えると分かりやすい。

「努める」は一生懸命行うことです

「努める」は語源が「奴」が「女奴隷」を意味していますので、転じまして一生懸命に努力する、力を尽くす意味となりました。

例えば「彼は言い訳に努めてばかりいて反省していないようだ」「数学の難題を解くことに努めました」「学生時代は勉強に努めることが求められます」などと使われます。

なお、熟語には「努力」があります。

「勉める」は努力することで「努める」とほぼ同義です

「勉める」は「努める」と同じように使われます。

努力すること以外には「試みる」「企てる」の意味もあります。

語源は「新生児が生まれた瞬間を力強い手で取り上げる」様を文字にしたもので、「力強い手」から転じまして、「努力する」という意味になったものです。

用法も「努力」と同じように使われ、「学問に勉める」などと使います。

「勤める」は会社などに雇用されて仕事をすることです

「勤める」は会社などに雇用されている状態のことで、「通勤」していることが条件となります。

例えば「あのビルは私の勤める場所になります」「勤め人の多くはサラリーマンです」」「ブラック企業の勤めは厳しい」などがあり、勤務していること、仕えて働いていることです。

熟語では「勤務時間」「勤務条件」「勤務状態」「勤労青年」「出勤」のように使います。

「務める」はある目的を持ち仕事を成すことです

「務める」は「務」の語源が矛を力強い手で持ち打ちかかる意味が転じまして「あることを努力して行う」意味になりました。

熟語は「義務」「任務」「業務」「職務」「急務」「公務」「学務」「医務室」「勤務先」「業務上過失」「業務妨害」「任務放棄」「事務処理」「事務管理」「任務遂行」「勤務状態」など数多くあります。

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