「サハリン1」と「サハリン2」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

サハリン1は「石油採掘主体のプロジェクトのこと。」

「石油採掘」と言い換えると分かりやすい。

サハリン2は「天然ガス採掘主体のプロジェクトのこと」。

「天然ガス採掘」と言い換えると分かりやすい。

ロシアは世界の天然ガスの1/4を占める埋蔵量を持っています。

石油も含め世界一の大国です。

極東地域でもカラフトのサハリンで大規模なプロジェクトが2つ進行中です。

「サハリン1」は石油中心

「サハリン1」は石油が中心の採掘プロジェクトです。

日本の権益は経済産業省と丸紅、伊藤忠などが出資して設立した「サハリン石油ガス開発」が30%を占めています。

ロシアと日本の他、アメリカのエクソンやインドも参画しています。

ウクライナ侵攻の影響でエクソンは撤退をしています。

日本は今のところ継続ですが、先行きは不透明になっています。

「サハリン2」は天然ガス中心

「サハリン2」は石油も少し取れますが天然ガスが主体の採掘プロジェクトのことです。

日本からは三井物産と三菱商事が参画しています。

日本のエネルギーの柱となっている事業ですが、戦争の影響でどうなるのか不安定です。

ロシアは新会社を設立して全権益や施設を保有する大統領令を出しました。

日本の立場がどうなるのか分かりません。

「サハリン9」まである「サハリンプロジェクト」

「サハリン」の東の大陸棚には全部で9つの鉱区があり、プロジェクトも9まであります。

現在まで「サハリン1,2」が始まったのですが、ウクライナ戦争により撤退する企業も出るなど、先行きが不透明になっています。

日本も出資をし、将来的にサハリンに関与していくことになっている関係上、簡単には撤退は出来ません。

安価なエネルギー源がなくなれば、中国が権益を横取りする恐れもあります。

「サハリン1」と「サハリン2」とは

「サハリン1」は石油、「サハリン2」は天然ガスです。

どちらも、ロシア極東のエネルギー開発の要です。

地域も近いことから、日本にとっては安価な石油や天然ガスの供給源として重要なものになっていますし、鉱区はまだあることから将来的にも深くかかわる必要があるのです。

ところが、ウクライナ情勢により暗雲が立ち込めています。

もし、供給が絶たれれば新な供給先を開拓する必要に迫られます。

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