「実態」と「実情」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

実態は「ありのままの状態のこと」。

「現状」と言い換えると分かりやすい。

実情は「現実の事情のこと」。

「現実」と言い換えると分かりやすい。

「実態」は外部では分からないものの状態のことです。

外部の予想と実態は異なることがあります。

「実情」は実際の事情のことで現実のことです。

「実態を知りたい」「実情を申せば」などと使います。

「実態」は伺い知れないこと

「実態」は実際の状態ですが、外部からは伺い知れないものになります。

「あのマンモス大学の経営実態は不透明なところがある」「やっと介護現場の実態調査が行われた」「後期高齢者の実態はギリギリの生活だということが分かった」「いまだに特殊詐欺の実態は解明されていない」「実態を調べたら、唖然となった」などと使います。

「実情」は実際の事情

「実情」は現実の状態のことです。

「政治資金の一部は賄賂というのが実情だ」「実情は大変なことになっている」「最貧国の実情を知れば援助したくなる」「実情と実状は少し異なる」「実情は内部、実状は状況のこと」「派手に宣伝している語学学校の実情は火の車かも知れない」「実情をそっと教えてもらえませんか」などと使います。

「実態」も「実情」も分からないこと

「実態」も「実情」も外部からは伺い知れないところがあります。

「実態」は内部の人なら分かっていることでも、「実情」となると一部の上層部しか分からないことかも知れません。

「実態」は仕事をしている従業員や関係者には悪い、良いなどは分かりますが、内情や実情は経営の問題なので従業員にも分からないことです。

ある日、突然事業停止もあるのです。

「実態」と「実情」とは

「実態」は本当の状態、現状のことで、外部者には分からないことが多いものです。

調査をして初めて「実態」が把握できることかあります。

公的な統計調査が定期的になされているのはそのためです。

外部からは分からないことはいくらでもあります。

「例えば新興宗教団体や暴力団など閉ざされている集団は実態が分からない」などと使います。

「実情」は事情ですから、一部の人にしか分からないことです。

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