「ある」と「とある」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

あるは「不特定のものから特定をすること」。

「特定」と言い換えると分かりやすい。

とあるは「たまたま偶然に行き当たった場所や建物のことを言う言葉のこと」。

「偶然特定」と言い換えると分かりやすい。

「ある」も「とある」も不特定多数の中から一つを特定して言う言葉になります。

「ある物体」「ある事柄」「とある建物」などと使います。

「ある」は「特定の」と言う含みのある表現

ものやものごとを説明する場合、特定をする必要がありますが「ある」と言う表現は便利になります。

「ここにある人が住んでいます」「去年のある時に」「ある日」「ある晩」などと使い、不特定の中から特定をするのですが、まだ不特定さが残る表現になります。

完全に特定するものではなく含みを持たせたものなのです。

同じようなものに「さる」「とある」などがあります。

「とある」は偶然に行き当たったこと

「とある」と言う表現は「たまたま行き当たった」と言う意味があります。

何かを説明する場合、個別の情報は明らかにしないまま「特定」をすることです。

「ある街のとある家」と特定しそこのペットを紹介するテレビ番組が人気になっています。

何かを引き合いに出して一般的なことを説明する場合に使われます。

「とある場所」「とある事件」などと使います。

「ある」や「とある」は特定すること

「ある」も「とある」も不特定多数の事柄から一つのものを限定する言葉です。

「ある」は意図的に限定することで「とある」は偶然か偶然を演出して限定をすることです。

一般的に物事を説明する場合に、一般論の他に引き合いに出したいものを「あるもの」「とある~」と言うことで特定して説明します。

例えば、「色には感じを表すものがあり、ある色は暖かく、ある色は冷たく感じます」と使います。

「ある」と「とある」とは

「ある」は不特定多数の中から一つを選び限定することです。

「とある」も同じですが偶然性があるものです。

これらの言葉は、限定はするものの個別情報は明示しないため、「特定」と言うより「一般的引用」と言った方が正しいかも知れません。

「ある時」「ある人」「あること」「ある事件」「ある理由」「とある住宅」などと使います。

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