「付き合い」と「交際」と「交わり」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「付き合い」は、人と接することです。

交際のことです。

英語では「association」「company」で表されます。

「あの人は付き合いが広い」は「He has many acquaintances.」「He has a large circle of acquaintances.」です。

「付き合い上手な人」は「a sociable person」「a good mixer」です。

「交際」は、人と付き合うことです。

英語では「association」「social intercourse」「friendship」で表されます。

「交際費」は「social expenses」です。

「交際費」の内「接待費」は「entertainment expense」です。

「会社の交際費」は「an expense account」です。

「交わり」は交わることです。

英語では「交際」と同様に表されます。

「交わる・交際する」は「associate with」「mix with」です。

「彼との交わり(交際)は楽しい」は「I enjoy his company.」です。

「付き合い」の意味

「付き合い」は、以下のような意味です。

①人と接することです。

「交際」と同じ意味です。

②交際上の義理をいいます。

義理や交際上の必要から行動をともにすることです。

浮世船(2)に「付き合いを知らねえ」とあります。

以下のように使います。

彼とは古い付き合いだ 彼女と付き合いたいものだ
友人との付き合い 付き合いがうまい奴だ 挨拶する程度の付き合い

「交際」の意味

「交際」は、人と付き合うことです。

「交わり」と同じ意味です。

以下のように使います。

交際を避ける 家族ぐるみの交際 男女交際 交際費
友人との交際 交際がうまい 交際を申し込む

<交際家>
交際に巧みな人です。

交際に広い人をいいます。

<交際費>
①世間の付き合いのための費用です。

「慶弔費」「贈答費」などのことです。

②官庁や会社で職務上の交際のためにかかる費用のことです。

「交わり」の意味

「交わり」は、以下のような意味です。

①交わることです。

「付き合い」「交際」と同じ意味です。

②「男女の交合・性交」のことです。

「ちぎり」ともいいます。

以下のように使います。

刎頸の交わり 友人との交わり 男女の交わり
水魚の交わり 深い交わりを結ぶ

<水魚の交わり>
水と魚のような関係のことです。

親密で離れがたい友情や交際の例えです。

三国志(蜀志・諸葛亮伝)に「この孔明有るは、なお魚の水あるが如し、願わくは復た言う勿れ」とあります。

<刎頸の交わり>
友人ためなら首を切られても後悔しないほどの真実の交わりのことです。

「史記」の(廉頗藺相如伝)に以下のような話があります。

戦国時代、廉頗(れんぱ)という趙の武将が、たびたび手柄を立てたにもかかわらず、藺相如(りんそうじょ)という文官が自分より地位が上であることに腹をたてました。

しかし、藺相如(りんそうじょ)の徳に服して刎頸の交わりを結んだということです。

「付き合い」は 人と接すること、「交際」 は人と付き合うこと、「交わり」は交わることです。

「付き合い」「交際」「交わり」は、類語です。

「人付き合い」「社交」「交友」「行き来」「旧交」「国交」「国際」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「人と接すること」です。

「付き合い」は、広く人と接することをいいます。

「付き合いでゴルフする」「付き合いの悪い奴」のように、義理や社交上の必要から、人と行動をともにする意味で用いられる場合があります。

「交際」は、通常、改まった関係について用います。

「交わり」は、文章語です。

日常会話では用いません。

やや古い言い方です。

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