「挙国一致」と「一億一心」の違い・意味と使い方・由来や例文

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挙国一致は「国全体が心を一つにして、特定の目的を達成するために団結すること」。

戦時中は実際にこの言葉がよく使われていました。

太平洋戦争当時の日本の政府は挙国一致内閣であったのです。

一億一心は「日本国民の全員が心を1つに合わせて、結束する状況のこと」。

国全体というよりは、国民全体という点がポイントです。

でも、挙国一致とかなり近い意味と評価できると思われます。

「挙国一致」の意味

挙国一致とは、国全体が心を一つにして、特定の目的を達成するために団結することです。

実際にこういった言葉が使われる機会は多くないものの、戦時中はよく使用されていたと言えます。

当時の日本の内閣は挙国一致であり、政党間の垣根を超えて、アメリカに対する戦争に勝つことだけを目指して政治を行っていた状況だったのです。

「一億一心」の意味

一億一心とは、日本国民の全員が心を1つに合わせて、結束する状況のことです。

こちらは国全体というよりは、国民全員を意味していると言えます。

したがって、政府などは特に含まれておらず、一般市民が対象になっていると言える状況でしょう。

1億人以上が全員結束するというのは非常に難しいため、挙国一致よりも難易度が高いです。

「挙国一致」と「一億一心」の用法や用例

「基本的に政党はお互いに対立する状況ではあるが、日本ではそれがお互いに協力していた時代がある。

太平洋戦争の時期にはまさに挙国一致の内閣が作られ、どの政党も戦争遂行を優先する考えだったんだ。」

「長く生きていれば、一億一心が必要になる瞬間も訪れるのではないか。

国民の全員が力を合わせないといけないようなシーンは恐らく来るだろう。」

挙国一致と一億一心は似たような表現と言える

挙国一致と一億一心の違いは非常に微妙です。

どちらも国としてみんなが協力していくという意味を表した言葉であると言えますから。

しかし、挙国一致については、主に政府内についての話であり、一億一心は国民全体についての話なので、そこで微妙な違いがあると言えるでしょう。

つまり、一応区別できるポイントはあるということです。

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