「懊悩」と「苦悩」の違い・意味と使い方・由来や例文

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懊悩は「心の底で悩みもだえること」。

悩むという状況は誰にでも起きうることですが、懊悩はその悩みが非常に深刻で、精神に対してかなり大きな影響を与えていると言えるシーンで使っていきます。

苦悩は「精神的な苦しさに、もだえ悩むこと」。

意味は懊悩とそれほど変わりません。

ただ、懊悩と比べると苦悩の方がかなり有名であり、よく使われやすい言葉であると言えます。

「懊悩」の意味

懊悩とは、心の底で悩みもだえることです。

悩むという状況自体は普通の現象ですけど、その悩みのレベルが尋常ではない、通常の範囲を超えていると言えるような場面で使う言葉です。

つまり、解決する見込みがないなど、かなり厳しい悩みを抱えているケースにおいて使っていく言葉と言えるので、ここは大きなポイントになると言えます。

「苦悩」の意味

苦悩とは、精神的な苦しさに、もだえ悩むことです。

懊悩との意味の違いはあまりないように思えるかもしれませんけど、苦悩は割と日常的な悩みを抱えているケースで使っていきます。

したがって、苦悩における悩みは時間とともに解決することが多いので、そんなに深刻に捉える必要はないと言えるでしょう。

そこが苦悩の特徴です。

「懊悩」と「苦悩」の用法や用例

「今まで一緒に過ごしてきた、一緒にいるのが当たり前だった人を失くすとこんなにも辛いものなのか。

この懊悩がきちんと癒えるようなときが果たして来るのだろうか。」

「第一志望の大学に落ちて、不本意ながら全く関心のない大学に進学することになった。

この苦悩はまだ続いているが、時間が経てば気にならなくなるのかな。」

懊悩と苦悩は悩みの程度が違う

懊悩と苦悩については意味としてはかなり似ていますが、悩みの程度に違いがあります。

懊悩は今後解決することはあるのかと思えるほどに悩みが深刻なケースで使っていきますけど、苦悩は日常レベルのよくある悩みに対して使っていくので、そこで両者は見分けることができます。

苦悩については割と日常的に使う言葉なので、馴染みも感じやすいでしょう。

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