「横やり」と「横車」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

横やりは「文句を差し込み、話の邪魔をすること。」

「文句」と言い換えると分かりやすい。

横車は「無理なことを押し付けてくること」。

「無理」と言い換えると分かりやすい。

「横やり」は話しに割込んできて、自説を押し通すことで、邪魔をすることです。

「横車」は前後にしか動けない車を無理に横に動かそうとすることから、無理を通すことになりました。

「横やり」は文句のこと

「横やり」」は「横から槍」を差し込まれることです。

槍は武器で相手を殺傷するものですから、そこから話に文句をつけることを意味します。

あることを肯定的に話題としている時に、「それは違う」と話に割込み否定的なことを述べることを言います。

また、あることが決まりそうになっている場合、直前で異議を差し挟むことも言います。

「横車」は無理を通すこと

「横車」は縦にしか動かない車を無理やり横に動かそうとする行為が原義で、無理なことを押し通すことを言います。

「無理が通れば道理引っ込む」と言うことわざいが当てはまる行為です。

例えば一週間はかかる仕事を3日で終わらせろという命令は「横車」なのです。

「横車を押す」人は権限を持つ上部の人になります。

特に独裁国家では「横車」が度々見られるのです。

「横やり」も「横車」も決定に影響が出ること

「横やり」と「横車」は物事が決定するかした直後に、傍からの圧力でしばしば覆ってしまうことを言います。

特に、権力者の意向に沿わない場合や、世論に沿わない場合の決定は覆ることが多いのです。

例えば困窮者だけの給付金が全国民への特別給付に変わった経緯などは、与党実力者の意向や世論により政府の決定が覆った良い例です。

「横やり」と「横車」とは

「横やり」は、一度は決まりかけていたことも傍からの「異論」や「抗議」「文句」などにより、修正を迫られることを言います。

「横車」は権限を持つ人からの「横やり」のことで、結論を変えてしまうことを言います。

「横やり」は話しに割って入ることで、日常的に有ることですが、「横車」は決定が覆ることになりますから、頻繁には起きません。

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