「衝立・ついたて」と「屏風」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「衝立・ついたて」は、部屋の中に立てて、仕切りや目隠しにする家具です。

英語では「a free-standing screen」「a single-panel wooden screen」で表されます。

「広間の一角を衝立で仕切って休憩所とした」は「We screened off a corner of the hall to make a place to rest.」です。

「屏風」は、室内に立てて風をよけたり、または、仕切りや装飾として用いたりする家具です。

英語では「a folding screen」で表されます。

「6枚折の屏風」は「a six-panel screen」「six-leaved folding screen」です。

「屏風岩」は「a sheer cliff」「a wall of rock」です。

「屏風絵」は「a painting on a folding screen」です。

「衝立・ついたて」の意味

「衝立・ついたて」は、衝立障子(ついたてしょうじ・ついたてそうじ)の略です。

部屋の中に立てて、仕切りや目隠しにする家具です。

一枚の「襖障子」または「板障子」に、移動しやすいように台をつけたものです。

多くの場合両面に絵が描いてあります。

平安時代から宮中や寝殿に用いられ、後世では玄関・座敷などに立てて隔てとしました。

以下のように使います。

入口に衝立をたてる 清涼殿の昆明池の衝立の陰に鬼が出ると云々 年中行事の衝立

「屏風」の意味

「屏風」は、「風をふせぐ」という意味です。

室内に立てて風をよけたり、または、仕切りや装飾として用いたりする家具です。

縦長の木枠の上に紙や絹を貼ったものを、2枚・4枚・6枚などつなぎ合わせ、折りたためるようにしたものです。

多くの場合、絵や書を描きます。

俳諧では、冬の季語です。

以下のように使います。

屏風を立てる 部屋を屏風で仕切った 六折の屏風
屏風岩 屏風絵 屏風返し 屏風倒し

<数え方>

「衝立・ついたて」は、「枚」「基・き」で数えます。

古くは「基・き」で数えましたが、現在では「枚」を使います。

「屏風」は、「帖」「架・か」「枚」「扇・せん」「局」「双・そう」「隻・せき」「点・てん」で数えます。

「帖」「架・か」は、屏風を数える語で「枚」と同じ意味です。

「扇・せん」「局」で数える場合もあります。

「双・そう」は、二つのものが対となって機能するものを数える語です。

屏風の片方を、「半双」または「1隻」といいます。

芸術品・商品としては「点」でも数えます。

屏風を折りたたんだ時の面を「曲」で数え、「六曲一双の屏風」のようにいいます。

「衝立・ついたて」は 部屋の中に立てて、仕切りや目隠しにする家具、「屏風」は、 室内に立てて風をよけたり、または、仕切りや装飾として用いたりする家具です。

「衝立・ついたて」「屏風」は、類語です。

共通する意味は「部屋に立てて、仕切りや目隠しにする家具」です。

「衝立・ついたて」は、下に台がついたものです。

「屏風」は、折りたたみ式で簡単に移動できるものを指します

<立蔀・たてじとみ>
「立蔀・たてじとみ」は、「衝立」の関連項目です。

縦横に並んだ格子の裏に板を貼り、「衝立」のように作って屋外や屋内に置いて目隠しや風よけとして使います。

最新の記事はこちらから