「発生」と「生成」の違い・意味と使い方・由来や例文

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発生は「生れ出ること、起きること。」

「出現」と言い換えると分かりやすい。

生成は「ものが出来ること、作られること」。

「製作」と言い換えると分かりやすい。

「発生」は生まれることや増えることです。

また、物事が起きることも言います。

「カビが浴室に発生した」「交通機関に不具合が発生した」「台風の卵が発生した」と使いのます。

「生成」はあるものから作り出されることを言います。

「光合成により酸素が生成されている」などと使います。

「発生」は何もない状況の中で新に出現すること

「発生」は「生まれる」ことですから、無から有が出来るということになりますが、何等かの生まれる土壌があるのです。

「カビが発生した」場合、湿気と温度、気密性などが土壌としてあるのです。

「害虫が発生した」も不潔な環境で餌があることなどがあります。

「台風が発生した」も南の海上の海水温や上昇気流などによるのです。

何等かの原因が有ってものや事件などが「発生」します。

「生成」はあるものから作ること

「生成」はものの発生のことです。

「酸素と水素から水は生成されている」「水を電気分解することで酸素と水素が生成される」など「作り出される」と言う意味が強い言葉です。

「地球にはオゾン層が生成されている」「人工的にもオゾンを生成させることが出来る」など、自然環境や化学合成、化学反応などにより新たに物質を作ることを「生成」と呼んでいます。

「発生」は自然に起き、「生成」はどちらかと言うと人工的なもの

「発生」は生殖や増殖などで自然に起きる現象が多く、また、事件や事故など不測の事態も起きることを言います。

「チャドクガが生垣に大量発生した」「核分裂反応で放射能が発生した」「また台風が発生した」「交差点で交通事故が発生した」「疫病は一地域から発生し、瞬く間に全世界に広まった」「地震は突然に発生する」などと使います。

「オゾン生成装置でオゾンを発生させた」などと使います。

「発生」と「生成」とは

「発生」は自然発生と言う言葉の様に、自らの行為により増殖をすることです。

「生成」は自然界で起きることもありますが、多くは人為的に作られることです。

特に、化学的な物質は「生成」を良く使います。

合成や化学反応などはまさに人為的な行為なのです。

「発生」は「生が発する」と読め、自然現象に多くあります。

「生成」は「生が成る」と読め、人為的なことが多いものです。

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